半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に、「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)です。

バーでは、お酒が入っているリラックス感と社会的な立場が関係ないという気楽さから、みなさん色々なお話をなさいます。話がはずむと、驚くような個人情報まで得てしまうことも多いです。

とくに、日本に仕事で長期滞在中の外国人の方々からは、寂しさも手伝ってか「そこまで話していいの?」的なツッコんだお話をよく耳にしました。そのため、「外国人男性は日本人男性より素敵!」と憧れる女性は幻滅してしまうかもしれません。

今回、バーで出会って驚いた2人の外国人男性の恋愛エピソードをご紹介します。どちらもハリウッド映画に出てくるような外見でしたが、ロマンチックとは言いがたい恋愛観。外国人男性とロマンス映画のような関係を期待する女性はぜひこれを読んで現実を知って、じっくり考えてみてほしいです。

日本人女性に対して失礼な口説き文句を連発しまくる男性が!

20代後半のオーストラリア人男性・マーク(仮名)は、コンピューター系の仕事のため、日本で3年間研修予定。190cm近い長身で格闘技もたしなむマークは、白人特有のバランスの良い筋肉をまとっていて、イケメンというよりハンサムという形容詞が似合う、短髪の美形。

筆者がバーで出会った当時、マークは日本滞在2年目に入ったところで、セクシーな日本人女性(バーの常連同士で仲良くなった30代)と交際中でした。

マークは、見た目はガッシリと頼れる感じでしたが、性格はヤンチャな子犬のようで、バーの常連たちとキャッキャとおしゃべりしたり、年上の彼女を敬いながらも甘える素振りを見せたりする、かわいらしい男性。日本語は不自由なく話せますが、外国なまりでちょっと片言っぽくなるときがあるのもチャーミングで、みんなに好かれていました。

そんなマーク、年上彼女と交際1周年を前に別れたというウワサが。日本での研修も2年延びたそうで、寂しかったのでしょう。筆者を口説いてきたことがありました。しかし、その口説き内容がトンデモだったのです!

「オミキちゃんは、外国人とつきあってみたいと思わない?」

このセリフ、「一般論的に外国人はOKかどうか?」という感じじゃなくて、「たとえば自分のような素敵な外国人男性はどうか?」というニュアンスがくっついてるのが一発でわかるようなもの。なんとも、上からな言い方だったんですね。

日本人男性よりもバーで女性を口説くことに対する敷居が低そうな感じがするので、気楽な気持ちで口説いてきたのでしょう。それにしても、なんだかちょっとひっかかる言い方でした。なので、あえてこう返しました。

「私はもういい年齢だから、これから付き合うっていうと、結婚についても考えちゃうなぁ。私のパパやママが悲しむような恋愛はしたくないのよ。相手が外国人かどうかは関係ないけど、例えばマークは、日本人と結婚とか考える?」

バーでちょっと口説いてきただけの相手に、結婚+親の話をする、というのは、かなり強烈な牽制球です。だいたいの男性はこんな返しをされると「親と仲いいんだね」とか「意外と真面目だなぁ」というセリフののち、さりげなく話題を変えるものですが、マークの返しは仰天でした。

「日本人と結婚?考えたことないなぁ!僕、オーストラリアに帰るし」

えぇ!その失礼な発言、会話としてアリなの?驚いたものの、「彼は異国で失恋して、今やさぐれているのかもしれない」と気を取り直しておもんばかり、さらにツッコんでみました。

すると、「日本人とつきあうのはいいけど、結婚の対象には考えられない」と言うのです!さらに、「僕は六本木なんか歩いてると、すれ違う日本人の女の子から『キャ〜!かっこいい〜!』と騒がれる」と自慢話まで始める始末!

やさぐれゆえの発言としても、度を越しています。前の彼女とは、わりきった関係だったのでしょうか?今時こんな考えの外国人がまだいるのかと、思わずのげぞりました。

もちろん、こんな偏見を持った幼稚な男性は少ないと思います。しかし、実際に存在したので、堅実女子の皆様は気をつけてほしいものです。こういった男性に口説かれても、簡単になびかないように!

なんと母国に家庭があるのに日本人女性の愛人と暮らす男性も

ただ、割り切った関係のはずが、人生の安住の場に変わってしまった外国人男性も知っています。40代後半のフランス人男性・ダニエルさん(仮名)は、筆者と出会った頃、メディア関連の仕事で日本に長期滞在を始めたばかりでした。

日本語は話せますが、まだ日常会話でうまく伝わらない部分も多く、話を正確に理解するのに時間がかかる状態。ダニエルさんが通っていたカジュアルなバーでは、めんどくさがってすぐに話を切り上げる人も多い中、好奇心の強い筆者は彼の話をすすんで聞くので、いつしか彼は筆者の姿を見つけるとすすんで傍に座るようになりました。

ダニエルさんはメディア関係者らしいウィットに富んだ人で、日本語の単語選びなどに時間はかかっても、よく聞けば聞くほど話が面白いのです。

たとえば、日本でのゴミ捨ての話。ダニエルさんは、日本独特のゴミ分別や収集時間について、とても気を遣って事前情報を集めたそうで。引っ越しの際に壊れていた電化製品を出す際、「粗大ゴミは、日本ではお金を払って収集車にひきとってもらう」という情報を頼りに、ゴミ捨て場を右往左往。

そこでちょうど、何かをアナウンスしている小型トラックが通り「あれが収集車か!」と、壊れた電化製品を持って追いかけて呼び止めたそう。そして、お金を払って、粗大ゴミを渡そうとしたら……。

「ゴミは持っていってもらえず、おいしいポテトを渡されました。なにがなんだかわかりませんでした。後で知りましたが、ワタシはゴミ収集車と焼きイモショップカーを間違えてしまったのですね」

……なんともチャーミングです。こんな感じで実は会話スペックの高いダニエルさんでしたが、外にあまり話相手がいないので、筆者にはかなりつっこんだ話もしてくれるように。

このダニエルさん、母国に家庭を持っていますが、日本でもすでに愛人と暮らしていました。オトナの関係を赤裸々に話してくれつつ、さらりと筆者に口説きジャブを打つ、なんて高等テクをかますことも。そんなダニエルさんの人生は、日本で大きく新展開に向かうのです。

キャーキャー言われる=女性はみんな俺のことが好き、ではない!

一体、彼の人生はどのように変わってしまったのか?そのきっかけとは!?愛人の話をしながら別の女性を口説くダニエルさんの落ち着いた先は、〜その2〜に続きます。