米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は6日、2月の就任後、初の講演をシカゴで開いた。

 利上げについて、「慎重な路線が実を結び、今日の強い経済に貢献してきた」と語り、イエレン前議長の緩やかな利上げ路線を続ける姿勢を示した。

 パウエル氏は、昨年は失業率が低水準だったのに物価上昇率が落ち込んだことを「やや驚きだった」と認めた。ただ、物価は「今後数カ月で上がることが見込まれ、中期的には2%近傍で安定する」とも述べた。

 トランプ政権による度重なる関税の上乗せは、輸入品の価格を上げ、物価上昇を招きかねない。この点を司会者から問われると、「関税が実際にどの程度発動されるかはわからず、短期的には人々は物価への影響を見込んでいない」との見方を示した。一方、「国内の多くの経営者からは『通商政策の変化が中期的にみると若干のリスク』と聞いている」と話した。(ワシントン=青山直篤)