アングル:足元堅調のS&P500種、2割近くが弱気相場入り

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[サンフランシスコ 5日 ロイター] - 米株式市場のS&P総合500種指数<.SPX>は足元では上昇基調だが、個々の銘柄の最近の値動きからは市場に弱気相場の気配が広がっている様子がうかがえる。

S&P500指数は3日から5日にかけての上昇率が2.9%と、3営業日としては2016年以来の大幅な上げを記録した。しかし1月26日に付けた過去最高値からは7%下げており、個別銘柄の大半は最近の高値から一段と下げ幅がきつくなっている。投資家の間で株価水準や金利上昇への警戒感が広まっているためだ。

トムソン・ロイターのデータによると、S&P500種構成銘柄のうち18%近くで株価が過去1年の高値から20%以上下落し、弱気相場入りした。また過去1年の高値からの下落率が10─20%で調整局面に入ったとみられる銘柄は41%に上る。

ダウ工業株30種平均<.DJI>では、ゼネラル・エレクトリック(GE)<GE.N>が昨年4月に付けた過去1年の高値から56%下落。ウォルマート・ストアーズ<WMT.N>も1月の過去1年の高値から20%下げた。このほか12銘柄で過去1年の高値からの下落率が10─20%となっている。

一方、時価総額で米企業最大級のアップル<AAPL.O>とマイクロソフト<MSFT.O>は株価の下げ幅が小さく、このためS&P500種の年初来からの下落率は1%以下にとどまっている。アップルは2月末以来の下げ幅が2.6%、マイクロソフトは1.5%と、S&P500種の6%よりはるかに小さい。両社の過去最高値からの下落率は5%程度だ。

アマゾン<AMZN.O>の過去1カ月間の下げは5%だが、年初来では24%の上昇を維持している。投資家はアマゾンが食品小売りなどの市場で事業を拡大すると見込んでいる。

(Noel Randewich記者)