平壌の金日成広場

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やや減速気味だが
韓国経済は好調

 皆さんこんにちは。三井住友アセットマネジメント調査部です。毎週土曜日に「ビジネスマン注目!来週の経済、ここがポイント」をお届けしています。

 朝鮮半島をめぐって、米国と北朝鮮のトップ会談が5月にも実現する可能性が高まる中、北朝鮮と中国の再親密化の動きが出てきています。一方、北朝鮮と直接向き合っている韓国については、文在寅大統領の言動以外はあまり報道されていません。今回は、韓国の経済状態と、仮に朝鮮半島が統一された場合の経済動向について、東西ドイツ統一の例を参考に検討します。

 韓国経済は好調です。国際通貨基金(IMF)や韓国中央銀行の推計によると潜在成長率は2.8%ですが、それに対して17年は3.1%成長を達成しました。今年は、中国の経済成長が緩やかに減速すると見られており、韓国もその影響を受けてわずかに減速する見込みです。ただし、金融市場では3.0%成長との見方が多く、依然として潜在成長率を上回ると予想されています。

 産業別に見てみましょう。韓国の経済成長の好調さは、主に情報技術産業と建設業での活発な投資と、輸出の好調さによって支えられてきました。昨年は、新型スマホの販売開始があり、これが半導体需要を押し上げました。また、AI、ビッグデータ向けなどの半導体需要も堅調でした。

 その一方で、昨年秋ごろから、鉱工業生産や輸出で減速が見られています。経済の先行指標となる購買担当者景気指数(PMI)は、企業センチメントの改善・悪化の境目となる50を下回り、49.1となりました(18年3月分データ)。IT分野の一部では、需要の伸びのピークアウトや、中国・欧州の経済拡大ペースの落ち着きなどが見受けられ、その影響が出ていると見られます。

 ただし、今後は米国で減税や財政支出増による景気加速が見込まれるほか、中国や欧州経済も景気が大きく減速することはないと見られることから、世界経済は全体として堅調を保つと予想されます。このため、韓国の輸出も比較的堅調さが続くと考えられます。

 韓国の国内経済も、好調な輸出や最低賃金の大幅引き上げがプラスに作用するため、比較的堅調に推移すると見込まれます。内外需を合わせて考えると、経済成長率が昨年を上回ることは難しくなりますが、前述の通り、今年も比較的堅調となりそうです。

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