イマドキのスマホゲームの「課金」はいくら? 人気の「FGO」「ディズニーツムツム」でチェックする

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iPhone、iPadやAndroidスマートフォン、タブレットの普及により、
・iOS向けのApp Store(アップストア)
・Android向けのGoogle Play(グーグルプレイ)
など、それぞれのアプリ市場マーケットも大きくなった。
アプリストアには、200万〜300万ほどのアプリが配信されているといわれている。

そんなスマホ向けアプリの中でも、活気があるのがゲームのアプリ市場だ。

「ファミ通モバイルゲーム白書2018」での
「2017年 モバイルゲーム課金売上ランキング TOP10(国内)」を見てみると、
1位 モンスターストライク(1041億円)
2位 Fate/Grand Order(896億円)
3位 パズル&ドラゴンズ(473億円)
4位 LINE:ディズニー ツムツム(303億円)
5位 ドラゴンボールZ ドッカンバトル(278億円)
6位 アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(226億円)
7位 グランブルーファンタジー(209億円)
8位 実況パワフルプロ野球(172億円)
9位 白猫プロジェクト(149億円)
10位 ポケモンGO(143億円)
※出典『ファミ通モバイルゲーム白書2018』(集計期間:2017年1月1日〜10月3日)

1位 は、モンスターストライクで、約1041億円も売り上げている。
これを家庭用ゲーム機で達成しようとしたら、1本1万円のゲームを1000万本も売らなければ達成できない。

そう考えると、上記のランキングに名を連ねるスマートフォン向けのアプリゲームやソーシャルゲームの売上金額が、いかにとんでもない数字なのか、分かるだろう。

現在のスマホ向けソーシャルゲームでは、もっとも重要視されているのが、
ユーザー(利用者)に課金させることだ。
このため、アプリ開発会社は、さまざまな工夫を施している。

一方、ユーザー側にとってスマホゲームの「課金」は、大きな問題を抱えている。
子どもが親の知らない間に課金をしてしまうという問題だ。

特に親が、
・ゲームにまったく興味がない
・ゲームをしない
・ゲームを知らない
といったケースでは問題が深刻化する。
子どもが、親のスマホを使ってゲーム課金で大金を使っても、親がゲームで使われているとは気が付かないケースがあるからだ。

親にとって、子どもがゲーム課金していると知らなければ、
・課金行為を止める
・課金料金を制限する
といった対応もできない。

そこで、今回は、上記のランキングにも登場している人気ゲーム2つの課金について解説する。


■Fate/Grand Order(FGO)
Fate/Grand Orderには、アプリ内で購入できる「聖晶石」というアイテムがある。
この「聖晶石」を使って「サーヴァント」を召喚できる。
そして召喚した「サーヴァント」を自分のパーティに加えて戦っていくゲームなのだ。

この「サーヴァント」の召喚が、いわゆる「ガチャ」というものだ。
「ガチャ」では、強いキャラ、弱いキャラ、人気があるキャラ、人気がないキャラなど、ランダムに召喚される。

この「ガチャ」に使われる「聖晶石」の入手が課金対象となる。

・1回のガチャで消費する「聖晶石」は、3個
・10回(10連)のガチャで消費する「聖晶石」は、30個

この「聖晶石」は、ゲーム内ボーナスとして無償でも獲得もできるが、数は少なく、ゲームを進めるには、課金して「聖晶石」を大量の入手、つまり追加購入しなければならなくなる。

このゲームでは、初回の購入や毎月1日以降の購入で、
「年齢認証」
の画面が立ち上がり、年齢により使える金額を制限しいている。


「聖晶石召喚」の画面(上)と「年齢認証」の画面(下)



「聖晶石」は1個から最大167個までが1回で購入できる


「聖晶石」の追加購入は、
・1個120円
・最大で167個9,800円
が可能だ。

また「聖晶石」は、「ガチャ」以外にも、
・所持できるキャラクターや装備の枠を増やす
・アイテムと交換する
・AP(スタミナのようなもの)を回復する
・コンテニュー時に利用する
といったことにも使える。


■LINE:ディズニー ツムツム
ディズニーのキャラクターをモチーフにした人気パズルゲームだ。
ツムツムでは「ルビー」というアプリ内で購入可能なアイテムがある。

ゲーム上での通貨は、基本的に「コイン」を使う。
先述のFGOと同様に、「ガチャ」にあたるのが
・「ハピネスBOX」
・「プレミアムBOX」
で、この2つでキャラクターを引き当てることができる。
ほかにも、高得点を狙うための「アイテムセット」もコインを使って購入できる。

「ルビー」は、この「コイン」に変換できる有料のアイテムとなるのだ。


「ルビー」は20個から最大800個まで購入でき、コインに交換できる



「コイン」を利用してキャラクターを引き当てるほかに、ゲームで有効なアイテムを獲得できる


「ルビー」は
・20個240円
・最大で800個6,800円
まである。
「ルビー」10個が「コイン」6000枚分に交換できる。
「ルビー」250個で「コイン」が195,000枚手に入るというわけだ。

FGOに比べて単位が大きいのは、
1回の「ガチャ」が1万、もしくは3万コイン必要となるからで、その分、単位も大きくなっている。

もちろん、「FGO」や「ツムツム」のいずれも、課金することなくゲームを進めることは可能だ。
しかし、課金アイテムを利用することで、
・有利にゲームを進めることができる
・自身のキャラクターやパーティを早く強化できる
というメリットがあるのだ。

そのため、ゲームをより楽しむために、課金をしたがるようになるというわけだ。

現在のソーシャルゲームでは、子どもの利用に一応の配慮はしている。
しかし、年齢認証なども、突破しようと思えばできなくはない。

子どものゲーム課金を管理するためには、子どもがプレイするゲームを知ることは必要ともいえるだろう。


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