ジェネリック医薬品の国内市場拡大、政府の後押しにより置換え進む

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 富士経済は3日、ジェネリック医薬品の国内市場調査結果を発表した。今後大幅な拡大が予想されるバイオシミラー、オーソライズドジェネリックの市場についても調査・分析をしている。

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■ジェネリック医薬品国内市場

 16年の市場は前年比6.0%増の8,897億円としている。市場規模の大きい高血圧症治療剤や抗がん剤などの上位製品で薬価引き下げがあったため伸び率はやや鈍化したものの、市場は堅調に推移したという。

 17年も市場は順調に拡大、前年比8.4%増が見込まれている。現状でジェネリック医薬品の構成比が高いのは、消毒剤(含嗽剤含む)・皮膚潰瘍治療剤、上部消化管疾患治療剤、抗ウイルス剤、その他呼吸器疾患治療剤、抗生物質などである。

 21年の市場は17年見込比26.9%増の1兆2,233億円と予測。政府は20年度末までにジェネリック医薬品への置換え率80%超を目標として掲げていることから、政策の後押しもあり市場は拡大を続けていくとしている。

■長期収載品国内市場

 市場はジェネリック医薬品への置換えや、薬価改定、新薬への処方シフトにより縮小しており、17年は前年比4.4%減が見込まれるという。今後は大型品の特許切れなどがあるため、19年以降は市場拡大を予想している。

■バイオシミラー国内市場

 バイオシミラーとは、先発医薬品とあくまでも「似ている」有効成分を持つバイオ医薬品を指す。

 21年の市場は17年見込比4.2倍の646億円と予測。市場は小規模であるが、協和発酵キリンが子会社を設立しバイオシミラーへの本格参入をするなど、大手メーカーの積極的な動きにより、製品ラインアップも充実していくという。

■オーソライズドジェネリック国内市場

 オーソライズドジェネリックは、先発医薬品メーカーから許諾を受け、先発医薬品と同一の原薬・添加物・製造方法等で製造されたジェネリック医薬品を指す。

 21年の市場は17年見込比2.2倍の1,605億円と予測。領域別では高血圧症治療剤の実績が大きく、各薬効領域において伸長していることから21年に向けて拡大するとしている。