「Biki」ウェブサイトには日本語ページもある

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 前回報じた、ハワイのレンタサイクル「Biki」。ここの自転車には、必ず広告がついている。これをうまく活用すれば、結構な広告収入を得ることも可能に違いない。(参照:「ハワイにもバイクシェアが登場! 『Biki』CEOが語るシェアエコノミーの可能性」)

 CEOのロリ・マッカーニーは、このように話す。

「私たちはNPO、つまり非営利組織としてBikiを運営しています。自転車についている広告はそんなBikiの理念に賛同して、資金を提供してくださった五つの企業のものです。長期的に見れば、こういった資金を提供してくださった企業にとってもBikiに出資することでブランディングの役に立っているのではないかと思います」

 また、実は、Bikiの自転車は結構高級な部類に入る。

「Bikiの自転車は、実は1台約1,200ドルなんです。私もアイアンマンレースに出たことがありますので自転車の値段には詳しいほうですが、明らかに一般の自転車より高いですよね。これにはちゃんとした理由があるのです。丈夫で長持ちするということはもちろんですが、たとえば車輪を外してほかの自転車に転用できないようにする、そしてどこに行ってもあれはBikiの自転車だと見やすいようにする、そうすれば宣伝効果も出ますし盗難を防ぐことも可能になります。現在のような管理システムを導入するためにそのノウハウを持っていたカナダの自転車業者に製造を発注するとこのような結果になったわけです」

 そういえば、Bikiの自転車の前にはかごがついておらず、左右が開いたままになっている。これはなぜなのか。

 「当然それは考えました。しかし、カゴをつけてしまうと不便な事態がありうることに気づきました。買い物をしたときのスーパーのレジ袋くらいなら問題ないですが、たとえば海岸へ行くときにビーチで寝そべるとき用のシートとかヨガマット、あるいはサーフボードのような細長いものを運びたいときにカゴがあると不便ではないかという考えに行きつきました。そこでBikiの自転車は横長のもの、決まったサイズに当てはまらないものでも運びやすいようにと、横を開けたままにすることを決めました」

 先ほど少し話が出たが、Bikiの自転車はメイド・イン・カナダである。なぜカナダでなければならなかったのか。

「この会社は元々レンタサイクルに大きな強みを発揮しており、全世界の大部分のバイクシェアシステムを提供しているのがこの会社なのです。全世界に15000台のレンタサイクルを供給しています。当然自転車そのものが壊れやすい粗悪品でしたら話になりませんし、その点この会社なら今までの実績がありますからそこを選ぶことになりました」

◆シェアリングエコノミーに必ず伴う反発

 シェアリングエコノミーを推し進めていくと、必ず反発が生まれてくる。

 Airbnbに反発する元来の宿泊業者・家主・旧体制を見れば一目瞭然であろう。ちなみに、Airbnbを経営している筆者は近隣住民に挨拶周りを行い、よく近所の人が迷った人を我が家の玄関まで連れてきてくれる。Bikiはこれまでどのような反発に直面してきたのか。

「今でこそ公道やいろいろな場所にBikiのステーションが出来上がっていますが、これは全て市かそこにある私有地のオーナーから正式に許可を得て置いているものです。私たちがそこに作りたいから作ったというものではありません。当然反発はありました。それこそ、ここのコーヒーショップの前に作ろうとした時も当初は嫌がられましたよ。駐車場の利益が奪われてしまいますからね。しかし今やここはBikiステーションの中でも有数の人気スポットとなり、近隣店舗の利益にも大きく貢献しています。ですから最近は皆さんが協力的になってきていますね」