物議を醸している江田憲司衆議院議員のツイッター

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 民進党の代表代行や維新の党代表などを務めた江田憲司衆議院議員のツイッターが物議を醸しています。財務省が森友学園に「口裏合わせ」を依頼したというNHKのスクープ報道のリーク元が大阪地検の特捜部長であるとつぶやいたからです。リークというのは時々耳にする言葉ですが、これは一体どういう意味なのでしょうか。

 リークというのは、政治家や公務員、企業幹部など重要情報を握っている人が、マスメディアに対して情報源を明かさないことを条件に、独占的に情報を提供する行為を指します。たいていの場合、自分もしくは自分が属する組織に都合がよくなるよう、情報を操作したい場合にマスメディア側に情報提供を持ちかけます。

 マスメディアにとっては、こうした情報の入手はあまりよいことではありませんが、組織の内部情報は、こうした形でしか入手できないケースが多いのも事実です。マスメディア側は、情報の真偽についてウラを取った上で、情報源を明かさずに報道することになります。

 今回、検察が本当に情報をリークしたのか、また江田氏が検察から直接その情報を入手したのかは不明ですが、捜査機関を含む行政組織や重要情報を持つ政治家がマスメディアにリークするというのは、実は日常的に行われています。マスメディアの報道を丹念に追っている人なら、どの記事がリーク情報なのかだいたい分かるはずです。情報源が明かされておらず、情報を持っている人が限定されるような場合、たいていはキーマンによるリークです。

 永田町は一種の情報戦の場となっており、情報の扱いが上手な政治家は、こうした記事が出ると、誰が何の目的で情報を流したのか分析し、自身の行動を決めていきます。記事を見て情報源を特定できないようでは、政治家としてはあまり出世は見込めません。

 今回、江田氏がどのような理由でこの話をツイートしたのかは不明です。検察がリークしていると公に話すことで検察にダメージを与えたかった可能性もありますし、日常的な感覚でうっかりツイートしてしまったのかもしれません。他に何か目的を持っている可能性も否定できないでしょう。

 一部の人は、政治家や公務員が日常的にリークを行っていることについてショックを受けているようですが、永田町や霞ヶ関では実は当たり前のことです。その意味では永田町、霞ヶ関、マスコミが一体となった世界と、国民との間には大きな乖離があるのかもしれません。

(The Capital Tribune Japan)