うわさ:アップルのMicroLEDは半導体製造大手TSMCと共同で開発か、大型パネル開発説も浮上
アップルがApple Watchおよび将来のARウェアラブルデバイスなどに使うMicroLEDディスプレイの開発に関して、新たなウワサが出てきました。

今回は開発パートナーとして、大手の半導体製造ファウンダリとなる台湾企業、TSMCとの協力体勢を敷いて進めているというもの。アップルがMicroLEDの自社開発を進めているという、従来からの説を強化する話です。噂の出所となっているのは、台湾の製造業界誌DigiTimes。同誌はサプライチェーン情報に強い反面、「業界の噂話」レベルも載りやすい傾向があるため鵜呑みにはできません。ただし今回に関しては、2018年3月には大手メディアBlooombergがアップルがMicroLEDに「重要な投資」をしていると報じていた経緯もあり、一定の信憑性があると考えて良さそうです。

MicroLEDとは、簡単にいえば超極小のLEDを画面上にびっしり敷き詰めたディスプレイです。Apple WatchやiPhone Xに採用されているOLED(有機ELディスプレイ)と同じく素子自体が発光するためにバックライトを必要とせず、高輝度で省電力。しかも色再現度や寿命の面でも利点が大きく、一部はOLEDに優る次世代ディスプレイとして注目を集めています。

アップルが開発しているとされるMicroLEDは、ざっと分けて3種類。小型機器向けとしてはApple Watch用の1.3~1.4インチ、ARウェアラブルデバイス(おそらくARメガネ)用は0.7~0.8インチとのこと。

また別のプロジェクトでは、MacBookよりもはるかに大きな製品向けに、大型のMicroLEDディスプレイも開発中とされています。MacBookよりも大きく、新種のディスプレイが載るとなると、将来のiMac Proか、ないし別カテゴリの大型新製品があるのかもしれません。

DigiTimesのアナリストによれば、Apple Watch向けMicroLEDは2018年後半または2019年に、大型版は2019年以降に量産体制に入る可能性があるとのこと。ARウェアラブル機器については、今のところ量産スケジュールが立てられていない、と分析されています。

同アナリストは、MicroLEDが初採用されるアップル製品は、Apple Watchの最上級モデルになると予測。MicroLEDのコストは同じサイズのApple Watch用OLEDよりも400~600%高くなると述べられており、「最上級」に相応しいお値段になるとも思われます。

アップルはOLEDの採用についても「まずApple Watchで採用、次にiPhone Xに使う」という段階が踏まれました。はるかに高くつくMicroLEDでも、「まずApple Watch」や「(サイズの小さくて済む)ARメガネ」の後に、いずれiPhoneにも......という流れが自然でしょう。

2014年に優れた技術を持つベンチャー企業LuxVue社を買収して以来、アップルにとって長期的な目標と言えそうなMicroLED製品の開発。ゆくゆくはARメガネどころか「かけるiPhoneメガネ」も実現するかもしれません。