プロの睡眠コーチが説く「絶対選ぶべき寝具」4選

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ニック・リトルヘイルズは、クリスティアーノ・ロナウドをはじめ、世界のトップアスリートに睡眠法を教えてきた伝説的な睡眠コーチだ。その彼が自身の集大成としてまとめたのが『世界最高のスリープコーチが教える究極の睡眠術』。たちまち全英ベストセラーとなり、13ヵ国で続々話題となっている。本稿では、本書から「寝具」について書かれた部分を特別公開する。人生の「3分の1」もの時間、人は眠っており、人生の質は、じつは睡眠に大きく左右されている。その睡眠の質が寝具を変えるだけで大きく変えられるというのだ。著者は睡眠コーチとなる前はマットレスメーカーにいたこともあり、そのアドバイスは非常に具体的で面白い。「寝具なんてなんでもいい」と思っている人ですら取り入れてみたくなってしまうようなアドバイスだ。ぜひご一読あれ。

自分だけの「最高の寝具」をつくる

 サイクルスポーツ界の頂点に君臨するチームスカイは、一人ひとりの体型に合わせたオーダーメイドの商品を購入することができるが、私がスリープキットを提供しているのは、彼らだけではない。私が指導するなかには、乏しい財源で生活をしているアスリートもいる。

 2020年のオリンピック出場を目指す16歳から18歳のBMXライダーたちだ。彼らの財源は親からのみ。「プロフェッショナル価格」ではなく「アマチュア価格」で最高の回復を求める気鋭のサイクリストたちだ。スリープキット(自分用にしっかりとチューニングされた寝具のこと。本書参照)は、そういった人たちにも手が届くものであるべきだ。

 あなたにもプロを導く理念に基づいた「自分だけのスリープキット」をつくることができる。海外にまで持ちださない、家の中で使えるものを。

【その1】1、2年ごとにごく安いものを買う

 マットレスの寿命についてはさまざまな見解があり、7年で買い替えるべきだと言う販売員もいれば、10年もつと言う製造業者もいる。先ほどの若いカップルがマットレス1枚に1500ポンド(約20万円)を支払い、「1年あたりたったの150ポンド(約2万円)払うのと同じ」と考えるのは、この理屈だ。

 しかし私なら、10年単位で考えるのでなく、150ポンドを1年ごとに、もしくは300ポンドを2年ごとに使って寝具をそろえる。

 私はマットレスメーカーのスランバーランド社の販売・マーケティング部長と英国睡眠協会の会長を兼任していたとき、業界の人間として、消費者にベッドの頻繁な買い替えを推進する立場だった。

 当時のベッドの平均的な寿命は20年超だったので、製造者と販売者が一丸となり、10年おきの買い替えを推し進めたのだ。

 マットレスの上で自分が何をするのかを考えてみればいい。セックスをするし、暑い夏の期間はたっぷり汗をかく。布団の中で一日をすごしてテイクアウトの食事を取ったり、週末にベッドで朝食を楽しんだりするかもしれない。子どもがいれば、ベッドで飛び跳ねて騒いだり汚したりもする。ペットをベッドに上げる人さえいる。

 体液や毛やはがれた皮膚細胞とマットレスを隔てるのは、わずかシーツ1枚なのに、どうして10年も同じマットレスに執着するのか? しみや汚れに愛着があるから?

 表面のダメージだけではない。マットレスは時間とともに劣化する。いくら高価なものであっても、マットレスの面は、年月の経過に耐えられない。一晩8時間、あなた(とパートナー)が体重をかけることで劣化するのだ。ほどなくイエダニが増えて、ここを住処にするだろう(この件はすぐ後でふれる)。

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