ロイヤルパークスER函館駅前の完成イメージ(大和ハウス工業発表資料より)

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 大和ハウス工業は、北海道函館市のJR函館駅前で計画している複合商業施設「ロイヤルパークスER函館駅前」の開発事業で、函館市、JR北海道と50年間の事業用定期借地権の設定契約を結び、工事に着工した。新複合商業施設は函館駅前のにぎわいを創出する拠点として2019年12月に開業する予定。

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 新複合商業施設は函館市若松町の約9,900平方メートルの敷地に建てるホテル棟、店舗棟、カフェ棟の3棟で構成される。建物はホテル棟が鉄筋コンクリート11階建て延べ約1万1,200平方メートル、店舗棟が鉄骨2階建て延べ約2,100平方メートル、カフェ棟が木造2階建て延べ約280平方メートル。和洋折衷で発展してきた函館らしく、建物の外観は和洋を組み合わせた形にする。

 ホテルは「ラ・ジェント・ステイ函館駅前」で、16〜159平方メートルの客室261室を予定している。客室のデラックスツインは4人まで宿泊でき、グループ客も受け入れる。最上階のスイートルームからは函館山が一望できる。客室の一部にはサービスアパートメントを設け、訪日外国人観光客の長期滞在にも対応する。

 ホテル棟には天然温泉、道南の食材を生かしたレストラン、コンビニエンスストア、バーを入れる。店舗は北海道や函館市を代表する物販、飲食の16店が入居する計画で、駐車場は148台分を確保する。カフェ棟内には外国人向けの貸衣装店も設置する予定。工事の竣工は2019年10月になる見込み。

 施設の中央部には、市民と観光客が交流できる広場を設け、各種イベントを開催するほか、施設内に観光案内所を置き、観光客に対するサービスを充実させる。施設は災害時に防災医療拠点となる機能を持ち、非常時の避難スペース、医療品や物資の提供基地としての役割を果たす。

 函館市はかつて32万人を数えた人口が26万人まで減少しているが、2016年3月の北海道新幹線開通により、2016年度の観光入込客数が過去最高の560万7,000人に達するなど、観光面で大きな注目を集めている。函館市は駅前再開発により、交流人口のさらなる拡大を図るとともに、新たなにぎわいを創出して地域振興につなげたい考え。