アサヒ飲料は3日、慶応義塾大学との共同検証で、同社のコーヒー飲料「ワンダモーニングショット」飲用時の“前向きな気分”向上を科学的根拠に基づき数値化することに成功したと発表した。

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 「ワンダモーニングショット」飲用時の「前向きな気分」の変化については、2017年9月の段階で、理化学研究所の開発した最新のIT技術を用いた主観的な気分の測定手法により、意識的な気分の変化が見られることが確認できていた。今回の慶応義塾大学との共同検証は、無意識的な気分の変化についても別のアプローチによって検証した。

 検証は、2017年8月に行われた被験者調査に基づく。被験者は、30、40、50代の男性会社員それぞれ21人を対象とし、東京・新宿、新橋、渋谷の3カ所で、平日午前中に行われた。検証品は、微糖タイプを除く、砂糖とミルクを使用したタイプの缶コーヒー3種類(ワンダモーニングショットと市販の缶コーヒー2種類)で、いずれもブラインドで行った。

 検証結果は、「ワンダモーニングショット」の飲用時に、無意識で感じている「前向きな気分」に基づいて数値化するモデルを構築。続いて、「ワンダモーニングショット」をブラインドで飲用した条件から「前向きな気分」を解析した。その結果、「ワンダモーニングショット」を飲用後に、「前向きな気分」を持てることが示唆されたという。「前向きな気分」の感じ方は、飲みやすさ、後味のスッキリ感による影響が強いと考えられる。

 同社は、検証結果を3月に開催された電気学会制御研会で発表している。