探偵歴10年以上、浮気調査に定評がある、リッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から紹介します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントについても語ります。

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今回の依頼者は、松本紀香さん(仮名・38歳)です。彼女は有名大学の文系学部を卒業した後、大手ハウスメーカーに就職し、営業トップを爆走し続ける女性です。私の古い友人からの紹介で調査依頼があり、旦那様の浮気疑惑にいたった背景をカウンセリングルームで伺うことにしました。

「浮気事件簿の連載、毎週楽しみにしていて、まさか自分が“依頼者”になるとは思わず、今日はちょっと興奮しています。あと、この調査のことは絶対に書いてください。あの男、本当に許せないんです」

怒りをにじませながら語る紀香さんは、とても美しい女性です。天海祐希さんのような塩顔美人で、165cm以上の長身を、細身のパンツスーツで包んでいます。手首にはスマートウォッチをつけ、バンドはフランスブランドの革製です。重ね付けしているブレスレットは、フランスブランドのマイナスドライバーをモチーフにしたゴールドのもの。

左手の薬指の指輪は外されており、そこだけ白くなり、指の形がへこんでいました。夫婦として長い歳月を過ごしてきたのだと感じ、姿勢を正してお話を伺うことにしました。

「結婚10年、夫と2人で子供をつくらず、自由に生きてきました。私はマラソンや登山が好きで、夫は読書や音楽鑑賞が好き。趣味が被らないことも夫婦円満の秘訣だったように感じます。しかし、同業他社に勤務していた夫は、2年前にうつ病になり、退職。派遣社員をしながら転職活動をしていましたが、うまくいかないようで、ここ3か月は無職です」

旦那様は、2か月前に「僕が家のことをして、君を支えるから」と主夫宣言。紀香さんは大黒柱として働きつつ、メンタルが弱り体調も崩しがちな夫を見守ってきたといいます。ちなみに、紀香さんは旦那様が主夫になることを本音ベースでは大反対。それでも、旦那様のメンタルに影響がないよう、全てを受け入れ明るく過ごしてきたそう。

「だって、ここ1年くらいは派遣の仕事の合間に、自室に引きこもって暗いジャズばかり聞いているんですよ。せっかく買った目黒のマンションで、思い切ったことをされても困ると思ったんです。私達は大学で出会ったのですが、当時の彼は地方の有名進学校から上京して、学費も免除されるくらいの優等生で輝いていました。もともとアクティブな人だと知っているから、いつか元気になると信じていました」

専業主夫になってからは、元の旦那様に近づいているように感じたとか。ジャズ仲間のライブに行き、友人とお花見をしたりして、病院の先生からも「この調子で復帰していきましょう」と言われたとか。

復調の理由には、紀香さんが全面的に生活費を出しているという背景が……

「マンションのローンは毎月12万円、多趣味な私達夫婦は交際費もかさみます。私一人の収入でいつまでやっていくのかという不安はつきまとう。専業主夫はさっさと切り上げて、社会復帰してくれるのだろうという期待は捨てきれません。だからこそ、うつがよくなりつつあるこの時期に刺激するといけないと思い、不安な気持ちを隠し、全てを受け入れてきたんですよ」

専業主夫宣言をされてから、紀香さんは夫婦の財布をひとつにすることに。予想に反して、旦那様の口座に貯金はほとんどなかったといいます。

「夫の実家が貧しいことは知っていましたが、夫が毎月5万円も仕送りしていたことを初めて知りました。だからマンションを買うときはウチの実家が頭金を出してくれたし、海外旅行に行くときは、私が旅費を出していたんですね。私が夫の実家にお金を送るなんて冗談じゃない、と思いましたが、夫のマザコン加減を知っているので、2万円を仕送りすることにしました」

しかし、そんな紀香さんを、裏切っているのではないかという疑惑が持ち上がります。

「まず、同じマンションの人が私に対してよそよそしくなったこと。それと同時に、私が会社に行っている日中に、自宅に誰かを上げているのではないかと感じた時があったこと。夫婦で同じベッドに寝ているのですが、枕のニオイがおかしかったこと。それに、トイレが変なニオイになっていたことです」

このことを紀香さんは旦那様に詰め寄ってしまいましたが、悲しそうな顔をしたのであきらめたとか。それ以来、紀香さんは仕事に行く前に毎日、ベッドの下にボイスレコーダーをセット。しかし、警戒しているのか、何も録音されていなかったそうです。

「録音こそされていませんでしたが、絶対に何かある。ルンルンしているし、家の雰囲気がどこか違うのです」

旦那様は明るいジャズよりも、暗めのピアノジャズが好みだそう。

※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています。

調査結果で、親しい家族に深く関わる重要な真実が判明……奔放な男女が開いてしまった、地獄の釜の蓋とは?〜その2〜に続きます。