マスターズ・トーナメントの会場であるオーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで練習ラウンドに臨む選手(2018年4月4日撮影)。(c)Jamie Squire/Getty Images/AFP

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【AFP=時事】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー大会、マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)の会場として名高い米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で、2019年から女子選手のアマチュア選手権が開催される予定であることが、フレッド・リドリー(Fred Ridley)会長から発表された。オーガスタ・ナショナルGCは、2012年まで女性が会員になることも認めていなかった。

 大会名は「オーガスタ・ナショナル女子アマチュアゴルフ選手権(The Augusta National Women's Amateur Championship)」で、第1回大会は72人の選手が出場し、3日間54ホールのストロークプレーで争うことを予定している。

 2日目までは同じオーガスタのチャンピオンズ・リトリートGC(Champions Retreat Golf Club)で開催して下位30人が予選落ちとなり、最終日がマスターズ開幕の前週に当たる4月6日土曜日にオーガスタ・ナショナルGCで開催される。マスターズ開催週と新大会をつなげる案について、会長は、元々シーズンが短い同クラブの会員やゲストを念頭に置いたものだと話した。

 一方でこの開催時期は、米女子プロツアーのメジャーシーズン第1戦、ANAインスピレーション(ANA Inspiration)と重なるため、実力のある女子アマ選手にとってはどちらを選ぶかでジレンマが生じるとみられる。ANAインスピレーションは伝統的に、マスターズの前週にカリフォルニア州ランチョミラージュ(Rancho Mirage)のミッションヒルズCC(Mission Hills Country Club)で開催される。

 それでもリドリー会長は「ANAインスピレーションと競合する、あるいはそちらから何かを奪う意図はまったくありません。将来有望な選手と現在の有力選手が一堂に会して競い合う大舞台を同じ週に提供できるのは、実にエキサイティングなことだと考えています」と話した。

 会長は米女子ツアー(LPGA)のマイク・ワン(Mike Wahn)コミッショナーとも連絡を取り合っていると明かし、「マイクはこちらの開催動機を理解しています。女子ゴルフの発展を助けるというのがわれわれの動機です」とコメントした。

 LPGAも、声明で大会を「エキサイティングなニュース」と呼び、「米女子のメジャー第1戦であるANAインスピレーションに、このアマチュア大会が加わることで、マスターズの前週を女子ゴルフの祭典にするかつてない大きな機会が生まれました」と歓迎する姿勢を見せている。

 さほど遠くない昔、クラブの女人禁制の方針が激しい批判の対象になっていたオーガスタ・ナショナルGCにとって、女子大会の開催は間違いなく画期的な出来事と言える。

 2002年には、ウィリアム・ジョンソン(William 'Hootie' Johnson)元会長の「たとえ銃剣を突きつけられても」女性は入れないという発言に対して、活動家のマーサ・バーク(Martha Burk)氏が抗議を行ったこともある。そして2012年、クラブは80年続いた男性限定の方針を廃止し、コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)元米国務長官とサウスカロライナ州の投資家ダーラ・ムーア(Darla Moore)氏の入会を認めた。

 リドリー会長は、その後も女性会員の数が増え続けていることを明かし「みな素晴らしい貢献をしてくださっていて、われわれの文化に新しいものを持ち込んでいます」と話した。
【翻訳編集】AFPBB News