タイガーエア台湾の旅客機

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(台北 5日 中央社)衛生福利部(衛生省)疾病管制署は4日、タイガーエア台湾台湾虎航)の20代の女性客室乗務員(CA)が麻疹(はしか)に感染したと発表した。今年に入ってから台湾で確認されたはしか患者数は6人になった。女性CAは周囲に感染させる期間に大阪、成田、マカオ線の計6便に乗務しており、同署は感染者と接触した可能性のある人に対し、接触後18日間の自主的な健康観察を求めている。

台湾では先月末以降、はしかの患者が相次いでいる。最初の患者はタイで感染したとみられる30代男性。男性は同17日に沖縄に旅行に行っており、女性CAは男性が搭乗する便に乗務していた。同じく同便で男性と接触した30代の男性CAの感染も3日までに確認されている。4日までに見つかった患者6人のうち、タイで感染した30代男性と接触していた人は3人。

2人のCAの感染が確認されたタイガーエア台湾は4日、2人はすでに隔離されており、勤務はしていないと改めて説明した。高雄市政府によれば、2人のCAが乗務する便に搭乗していた市民85人のうち2人にはしかと疑われる症状が現れているという。この乗客2人はすでに入院し、隔離されている。

女性CAが感染期間中に乗務していた便は先月29日の桃園発大阪行きIT210便、大阪発高雄行きIT285便、同30日の高雄発成田行きIT280便、成田発桃園行きIT201便、同31日の桃園発マカオ行きIT303便、マカオ発桃園行きIT302便。

(陳偉テイ、汪淑芬、王淑芬/編集:名切千絵)