社会人はもう新年度がスタートしていますが、学生たちはまだかろうじて春休み。あと数日で進学や進級という時期です。新しい環境が始まる時、学生たちにとっての最大の関心ごとは、やはり人との出会い。特に新しい友達をつくるためのスタートダッシュは、これからの学生生活やもちろん、人生を左右するほど重大といえるかもしれません。今の時代、女子高大生はどんなふうに友達作りをしているのでしょうか?

新たな出会いのスタート……は入学式前からすでにSNSで始まっていた!?

コミュ障じゃなかった!?入学式前から友達作りは始まっていた

一昔前だと新しい環境で友達を作る際、基本的に入学式や新学期初日がそのスタートになるのが普通でした。つまり、みんな一斉に友達作りのスタートダッシュとなるイメージです。しかし今回「フリュー株式会社」が女子高大生を対象に行なった意識調査によると、全体の58.7%が「入学前に同じ学校の人と友達になったことがある」と回答。半数以上は入学前にもう、スタートダッシュをはじめているというのです。

なぜそんなことが可能なのでしょうか?同調査ではそのキッカケについても質問していますが、1位は「Twitter」(34.6%)となり、次いで「LINEのグループに招待されて」(23.1%)がランクイン。つまり半数以上がSNSによって、事前に友達をつくっていることが判明しました。

インスタで友達を作る人、まさかの0%……。

ほかの回答だと、入試や合格発表の時に「直接話しかけた」人が19.2%。逆に「話しかけられた」という人も17.3%いました。一方「インスタグラム」はまさかの0%に。インスタは友達作りに向いているツールではないようです。

今どきの女子高大生のフォロワー数は500人以上!

同調査では入学式前の友達作りツールとして一番人気だった「Twitter」について、女子高大生の「フォロワー数」の現状も調べています。

友達100人どころか、Twitterでは500人が平均基準。一方「0人」の人が10.2%いるのは、ユーザーではないということでしょうか?

なんと圧倒的に多いのは「501人以上」(33.9%)! 全体の平均人数は554.4人で、多くの人がかなり膨大なフォロワーを持っていることが判明しました。一方「LINE」の友達登録数として一番多いのは「51〜100人」と「101〜200人」。どちらも30.5%と同率で、こちらの平均は126.2人でした。これだけたくさんのフォロワーや友達登録がいたら、自分と同じ学校に通う予定の人を見つけ出すのは確かに容易ではなさそうです。

ただ彼女たちにとって「友達」とは率直に、一体どういう存在なのか?同調査によると、今どきの女子高大生にとっての交流関係は主に「親友」「いつメン」「友達」と分かれるとのこと。具体的人数な平均人数は以下の通りです。

女子高大生による間柄ごとの平均人数

親友……2.6人

いつメン……5.6人

友達……90.1人

ちなみに「いつメン」は一世代前だとあまり聞きなれませんが、昔で言う「仲良しグループ」みたいなものだそう。人数の内訳だけ見ると、親友でもなくよく遊ぶ仲良しグループでもない、“知り合い”くらいの人でも“友達”となっている気がします。

そう考えると「入学前に同じ学校の人と友達になったことがある」というのは大げさなものではなく、Twitter上でやり取りするくらいの間柄だけという可能性がありそう。まずは深く入り込まず、TwitterやLINEなどで距離をとりつつ、様子をみる。そうやって徐々に間合いを詰めたり、時には離れたりするのが、今時の友達作りのプロセスなのかもしれません。

【調査概要】
調査主体:フリュー株式会社『GIRLS’TREND研究所』
調査期間:2018年2月〜3月
調査数:118