奈良公園の看板

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国の天然記念物「奈良のシカ」による人身事故を防ぐため奈良県は3日、奈良公園に新たな看板を設置した。

奈良公園では、外国人観光客の増加に伴い、鹿に手を噛まれるなどのトラブルが多発。2017年度の怪我などの被害は過去最多の180件に上っている。また、このうち138件が外国人観光客の被害で、中国人が最も多かった。

このため、県は鹿せんべいの餌付けを正しく行うための看板に日本語・英語・中国語(簡体字)を併記。「鹿からのお願い」として、鹿せんべいを与える際に鹿をじらさないこと、両手を広げて餌がなくなったことを鹿に知らせること、お菓子など鹿せんべい以外の食べ物をあげないことなどを呼びかけている。また、「奈良のシカ」は野生動物のため人を攻撃することがあり、特に高齢者や子どもにとっては注意が必要としている。