デキる富裕層ほど愛人に現金を渡したがらない

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 こんにちは。東條才子と申します。ごく普通の金融系OLと並行して、富裕層男性を対象に「愛人ビジネス」を展開しているものです。

 前回は「不動産王に3億貢がせた『共犯関係マーケティング』」と題しまして、男性と共犯関係を築くマーケティング手法をご紹介いたしました。多額の利益を得るには、ときにクライアントから冷静さを失わせることも必要なのでございます。

 前回、登場していただいた不動産会社社長のBさんは、1人の愛人と別れる際に3億円という大金を与えました。彼の事業規模を考えますと、決して赤字を招くような金額ではございませんが、常識的には大変な金額です。本妻からすれば「愛人に3億円あげるなら、私に使ってほしい」と思われるでしょう。

 愛人には、男性から金銭を授受しているイメージがあります。私の愛人ビシネスでも金銭的な利益をあげることが第一の目的なのですが、実は愛人サービスの対価として「金銭(現金)」をいただくのは非常に難しいのです。それこそ、冷静さを多少失っていただかないと現金はいただけません。

 大きな理由は、愛人を求める富裕層男性にとって、現金のコストパフォーマンスが悪いからです。私が見てきたケースでは、年収が億単位の男性でも、愛人に数千万の「現金」を注ぎ込むことはほとんどありません(一部はもちろんございますが、簡単に与えることはありません)。

 そのかわり、高級ディナーや旅行、マンションなどを買い与えるケースをよく目にします。

 お金持ち男性が、愛人に現金を与えない理由はとても簡単です。まずは「会社の経費」や節税にならないから。彼らは合理的な思考をしますから、どうせ貢ぐなら経費になるものがいいと考えるクセがあります。

 不動産や、金品などの装飾品といったモノをプレゼントすることは比較的理にかなっておりますが、現金はよほどの粉飾決算でもしないかぎり、経費にできません。愛人に与える経済的なメリットが薄いのです。

◆欲しがり過ぎる愛人が敬遠されるワケ

 多くの男性が現金を出し渋る理由は、他にもございます。

 マーケティングには、「モノ消費」と「コト消費」という言葉がありますね。富裕層にあてはめますと、ブランド物や車、タワーマンションなどを購入するのは「モノ消費」、旅行やホステスクラブでの接待などは、サービスを享受する「コト消費」にあたります。

 もちろん両者は明確に分けられないケースもあるのですが(オーダースーツなどはモノを買う行為ですが、きめ細やかな接客を快感とするコト消費の側面もあるでしょう)、多くの富裕層男性は「コト消費」に重きを置きがちです。

 聡明な読者はお気づきかと思いますが、愛人を求める男性は特に、女性とリゾートへ出かけたり、高級ディナーに招待したりといった「コト消費」を楽しみたいと考えておられます。妻以外の女性と、食事やセックスなどの娯楽を堪能したい。

 自分と付き合うことで、女性たちはハイクラスな体験ができるわけですから、それだけで満足してほしいと考えるのです。

 ですから、若い女性から現金をせびられますと、「こんなに素晴らしいコト消費を提供しているのに、まださらにカネ(時給)を要求するのか?」と嫌がる男性もいるほどです。ブランド品をねだられるくらいならまだしも、経費にすらできない現金を与えるのは男性にとって心理的なハードルが高いのですね。ブランド品ですら、欲しがりすぎる愛人は敬遠される傾向にあります。

 別の見方をすれば、富裕層男性は愛人に「疑似恋愛」というコト消費を求めているともいえます。

 ですから、彼らからコト消費以外のモノ、特に現金を引き出すのは非常に難しい。愛人ビジネスで流動資産を築くのは、至難の業なのです。

<文・東條才子>