発足から1年になるAXIOS(アクシオス)は、2度の資金調達で総額3000万ドル(約31.6億円)を獲得し、すでにニュースソースとして、特にワシントンの有力者たちから厚い信頼を得ている。米DIGIDAYは、AXIOSの共同創業者兼CEO、ジム・バンデヘイ氏をポッドキャストのゲストに迎え、成功の秘訣や、昨年4月のポッドキャスト出演以降、アプローチに変化はあったかなどを尋ねた。

「我々の目標は売上の前年比倍増だ。我々がやることはすべて、短期的な売上を念頭に置いたものでなくてはならない。何をつくるにせよ、即座に売上増加につなげる必要がある」と、バンデヘイ氏はいう。「いまは(どう売上につながるか)わからないが、いずれその方法を見つける、などというのは経営者失格で、運を天に任せているだけだ」。

ポッドキャストのハイライトに編集を加えたものを以下に紹介する。

もっともエンゲージメントの高いオーディエンスにこそ最高の価値がある



「エンゲージメントの高いオーディエンスとは誰なのか? 我々は、月間ユニークユーザーだけでなく、毎日サイトを閲覧する数十万人にも注目する。彼らはみな、政治やテクノロジーの分野の経営幹部だ。我々のニュースレターの開封率は現在でも約50%を維持している。ニュースレターの登録にはユーザーの承認が必要で、自発的なものだ。つまり、高いエンゲージメントの結果だといえる。メディアの価値を決めるのは、人々がプロダクトの価値を認め、必要としているかどうか、そしてそのメディアから得た情報であることを意識しているかどうかだ」。

ベンチャーキャピタルの資金は保険



「資金調達が必要だとは考えていなかった。すでに我々のプロダクトの質の高さには定評があったためだ。売上はすぐについてきた。最初の段階で1000万ドル(約10.5億円)を調達し、第2段階で2000万ドル(約21億円)の追加資金を得た。資金の大部分は、経済危機や北朝鮮との戦争といった不測の事態に備えた保険だ。メディア企業として発展していくためには十分すぎるほどの備えだろう。現在の売上、キャッシュフロー、支出から考えて、しばらくは資金調達の必要はないと考えている」。

サブスクリプションのテスト運用



「現在は(サブスクリプションの)ベータ版をテスト運用中だ。今年中にはハイエンドサブスクリプションの計画を実行に移したい。我々の方針は変わっていない。まずはブランド、オーディエンス、ロイヤルティを確立する。それができたら、それらを基盤としてサブスクリプションモデルを構築する。我々が重きを置いているのは、ポリティコ・プロ(Politico Pro)のような、高付加価値かつ高額のハイエンドサブスクリプションのビジネスモデルだ」。

プラットフォーム時代のメディアビジネスのあり方



「絶対にやってはいけないことは、よその会社の善意を自分たちのビジネスの命綱にすることだ。Facebookの仕事はFacebookの価値を高めることだ。パブリッシャーを救うことや、ニッチパブリッシャーの売上を伸ばすことは、彼らの仕事ではない」。

メディア業界のさらなる混乱に備えよ



「混乱はまだまだ続くだろう。続くべきなのだ。ビジネスとして意味をなさないものがまだまだ多すぎる。ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)やワシントン・ポスト(The Washington Post)のような大企業は、ますます大きく、強くなり、経営統合を進めるだろう。そして、業界全体が奪い合っている、GoogleとFacebookの『残り物』マネーを食い尽くそうとするだろう」。



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Aditi Sangal(原文 / 訳:ガリレオ)