私、清葉アキ子は現在44歳、絶賛婚活中。見た目はキレイなお姉さん系、都内出身、四年制大学を卒業後、編集兼ライターの仕事をしています。38歳から始めた婚活で体験したこと、わかってきたことを堅実女子の皆さんにお伝えできればと思い、ここで紹介します。婚活は、まさしくサバイバルなのです……。

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アラフォーのモテメイクにモテファッションって、どうよ!?

以前、とある有名な結婚相談所の女所長の取材したときのこと。スッピン&眼鏡で駆けつけた私に彼女は、「結婚したいなら、いつも男性が好むようなおしゃれをしていなさい。街にいるすべての独身男性が婚活対象よ!」と言った。正直、女性ファッション誌の編集・ライターで、しかも美容系ページをつくる仕事となると、仕事で会うのはほとんど女性。男性がいたとしても、既婚者かオネエの方がほとんど。そのせいか、ふと気づいたときには、女ウケするおしゃれはしているけれど、いわゆるモテ系の見た目から遠ざかっていた……。

20年近い編集者人生で、20代〜30代半ばまでの女性に向けたモテ系のメイクやらヘアスタイルやらファッションやらしぐさやらの記事を数えきれないほどつくってきた。だから、モテ系女子に見せる法則は、ある程度わかっている(つもりだ)。しかし、アラフォーでそれを実践するのはどうなの?って思っているところがあり、それを実践できずにいるのが本音。

そもそも、婚活市場では年増の部類に入ってしまう40代が、見た目で勝負したところで、20代や30代に勝てる気がしない。同じ年齢の人が集まる同窓会で人目を引こうとするのとはレベルが違う。同世代の中で若々しく見えるというのはかなり高ポイントだが、若い世代の中に若づくりしている人がいるというのは、イタイタしさを漂わせてしまう可能性がかなり高い。

単体や同世代の中で30代に見えたとしても、本当の30代に混じったら、明らかに差が出る。顔立ちがロリ系だったり、メイクが上手だったり、中年太りしていなかったりすれば、老けた印象はかなり弱まるとは思う。しかし、よほど手をかけていない限り、肌のハリ感や髪のツヤ感も違うし、体のラインの崩れ具合も違う。どんなにつくりこんでも、自然体の若さと若づくりでは、醸し出す雰囲気に差が出る。美魔女と言われる女性や、●歳とは思えないと話題の女優さんたちにも多々取材をしてきたが、あの手この手でキレイを追求している美しい彼女たちでも「若い女の子たちとの共演は避けたい」と言うくらいだから、一般人の私レベルが多少同世代より若く見えたところで、20代はもちろん、30代と真正面から立ち向かっていって勝てる気がしない。20代のころ、「若さってそれだけで財産よ」って大人のお姉さまたちによく言われたけど、本当にそう!失って初めて気づく大切なもの……。

本来の自分で婚活したいけど、人は見た目から入る

それと、40代になったいま、見た目に騙されるようなあさはかな男性はノーサンキューだ。正直なところ、中身で判断してほしいという気持ちや、自然体の自分でいられる相手を見つけたいという気持ちがどんどん強くなってきている。もし、私が知っているモテセオリーどおりにがんばって本来の自分とは違う女になったとしたら、そんな自分自身に対して情けない気分に陥りそう。男性に媚びている感じも、見た目が大事と思っているようなあさはかな感じも、なんか自分的にしっくりこない……。

どんなに私が持論を掲げて悪あがきしても、ほとんどの人が、まず見た目から入るというのは避けられない事実。

先日、ある脳科学者の「人はわからない部分を自分に都合よく補う傾向にある」という研究結果を耳にした。もし入り口が声の場合、声のトーンやスピード、会話の内容で好印象を抱いた場合、まだ見ぬ相手を理想的な人物へと仕立てるというのだ。コールセンターに電話した際に丁寧に対応してくれた女性を、たいていの人は性格的にも見た目的にも美しい人とイメージし、ブスだと思う人はほとんどいないのがいい例。自分のことをあけすけに話すよく知る相手より、秘密めいた人のほうがたまらなく興味がそそられるのも、もしかしたら、わからない部分を自分のいいように補てんして妄想しているからかもしれない。

婚活サイトの出会いも、街での出会いも、結局、確実かつ唯一の情報は見た目。出会いの可能性を増やしたいなら、そういう限られた情報から「きっと中身も僕の理想どおりだろう」と思わせないことには始まらないということだ。となると、万人(もしくはタイプの男性に)理想的な女性と妄想させる外見が大事ということになる。結局、それがモテ系ということなのかもしれないけれど……。

華やかなおしゃれをしたら……

フリーのエディター・ライターという仕事は、自宅を事務所と兼ねていると、打ち合わせや取材・撮影、新商品発表会などの外出はあるものの、まったく家を出ず、誰とも会わないし話さない、ひたすらPCに向かって執筆をしているという日も結構ある。そんな日の定番は、楽ちんな部屋着ですっぴん、髪はひとつ結びのポニー。40代女性のこんな姿は、決して他人さまに見せられるものではない。もし、突然、だれかが来ても、居留守を決め込むレベルだ。

会社員と違って毎日出かけるわけではないので、仕事でもプライベートでも出かける予定があるときは、ちょっと特別感がある。だから、以前通勤していたときよりも、お出かけには自然と気合いが入るようになった。ほんの少しだけど。

先日、とある会社の創立記念パーティーがあり、ドレスとまではいかないけれど、ちょっとしたおしゃれをして出かけた。平日の昼のパーティーで仕事の一環なので、会社に着ていくにはほんの少し違和感がありそうなレベルの華ワンピースにピンヒールを合わせた。メイクを少し濃いめにし、毛先をちょっと強めに巻いて私の定番ヘアのポニーに。

すると、真っ昼間の品川駅前にもかかわらず、行きに1人、帰りに2人の男性から、声をかけられた。いずれも、パーティーの参加者ではなく、品川で働くサラリーマン。「急いでいなければ、ちょっとだけお茶でもどうですか?」と。ちょっと急いでいたので会釈してそのまま失礼したが、いま思えばもったいないことをした。

モテメイクに欠かせないのは綺麗に巻いた髪!合コンや本命デートの日の女子トイレでは、丁寧に巻き直しをする女子の姿も見られます。女子力高っ!

これはほんの一例、モテファッションやメイクじゃなくても、ほんのちょっとのおしゃれで出会いが増える!?〜その2〜に続きます。