「健康食品」1カ月の平均支出額は3,698円 60代の4割が「健康食品やサプリメントを利用」

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 健康志向の高まりなどから健康食品市場が拡大を続けている。1カ月の平均支出額は3,698円で、高年齢者を中心に積極的に利用していた。

 矢野経済研究所は、健康食品受託製造企業や健康食品販売会社などを対象に「国内の健康食品市場の調査」を実施し、その結果を3月7日に発表した。調査期間は2017年8月から2018年1月。調査における健康食品は機能性を訴求した食品のことで、その形状が錠剤、カプセル、粉末、ミニドリンクタイプなどの商品が対象。

 健康食品のメーカー出荷金額ベースの市場規模は、2016年度が前年度比1.5%増の7,548億円で、2017年度は同0.9%増の7,619億円が見込まれている。2018年度については同0.7%増の7,674億円に拡大すると予想されている。

 市場拡大に寄与した機能性表示食品市場を見ると、2016年度は1,364億6,000万円で前年度の約3倍に拡大し、2017年度も前年度比20.8%増の1,649億円に達すると見込まれている。機能性表示食品の受理件数増加で発売される商品が拡大する中、機能性表示の内容を基にした積極的な販売促進により売上を伸ばした。今後は競争の激化も予想されるが、市場は引き続き堅調に推移すると予測されている。

 幅広い年齢層に健康への関心が高まっていることも市場拡大に寄与した。中でも、健康的な身体づくりに対する関心の高まりによるプロテイン市場の伸長、腸内環境への関心が高まりによる乳酸菌や食物繊維などのプロバイオティクス、プレバイオティクス関連素材、マルチビタミン・ミネラルなどの基礎栄養素関連市場の伸長がみられた。

 健康食品市場が堅調に推移する中、株式会社アンテリオは健康に関する意識と実態の把握を目的に「生活健康基礎調査」を実施し、その結果を昨年11月に発表した。調査対象は16歳から69歳の男女2,241名で、調査時期は2017年4月。健康食品やサプリメントの利用状況を聞くと、「現在利用している」と回答した人の割合は10代が17.2%、20代が25.3%、30代が32.3%、40代が31.0%、50代が39.0%、60代が42.1%だった。10年前の調査結果と比較すると、30代の利用率が29.7%から上昇して3割を超えたほか、60代では29.2%から大きく上昇した。

 健康食品やサプリメントの利用頻度を聞くと、「ほとんど毎日」飲用していると答えた人の割合は10代が50.0%、20代が46.3%、30代が52.4%、40代が59.3%など約半数を占めた。また、50代では70.7%、60代では80.2%など、年齢があがるにつれて継続的に利用する傾向が強くなった。

 健康食品やサプリメントにかける金額の平均は1カ月あたり3,698円。年齢別では年齢が高いほど高くなり、10代が1,888円、20代が2,471円、30代が2,754円、40代が2,947円、50代が3,938円、60代が4,422円となった。

 健康志向の高まりと高年齢者を中心にした消費に支えられ、健康食品市場は今後も堅調に推移していきそうだ。

サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]

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