国境を越えた資本フロー、2018年も安定的に推移へ=中国外為当局

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[北京 29日 ロイター] - 中国国家外為管理局(SAFE)は29日、声明を発表し、貿易摩擦懸念が人民元の見通しを不透明にする可能性はあるものの、国境を越えた資本フローは2018年も引き続き基本的に安定し、経常収支黒字も妥当な水準が継続するとの見方を示した。

トランプ米大統領は先週、中国が米国の知的財産権を侵害しているとして、最大600億ドル規模の中国製品に対し関税を課すことを目指す大統領布告に署名。米中の貿易摩擦激化を受けて投資家は警戒姿勢を強め、株価は下落した。

米国のこうした姿勢に中国も応酬し、最大30億ドルの米国からの輸入品を対象に関税を導入する計画を明らかにしている。

SAFEは、人民元の為替レートについての市場の見方は分かれているが、貿易保護主義の高まりなど、国境を越えた資本フローを巡る不透明感は依然として存在すると指摘した。

昨年前半には、資本の逃避が中国にとって主要リスクとみられていたが、資本規制の強化とドル安の進行が相まって人民元は大きく上昇し、中国経済への信頼感も高まった。

SAFEは、中国企業が今年は海外資産をより合理的に配分するとみており、中国が金融市場を一段と開放するに従い、海外投資家が中国に対する着実な投資計画を策定していくと予想している。

17年の中国の経常黒字は1649億ドル。対国内総生産(GDP)比では1.3%だった。

10月は引き続き基本的に均衡しており、今後も安定的に推移するとの見通しを示した。

SAFEによると、国内商業銀行の10月の外貨取引は28億ドルの買い越しとなった。9月は3億ドルの買い越しだった。