もうすぐ3月も終わり、新年度がスタートします。中学生や高校生の頃に新しい制服に身を包んで入学式に出席した思い出がよみがえる時期ですが、皆さんはかつてどんな制服を着用していたのでしょうか?今回は学生服メーカーでおなじみの「トンボ」が行なった「学生服に関する意識調査」の結果をもとに、世代による制服事情を考察します!

今や男女とも高校生の6割以上がブレザー派!

制服のタイプを大まかに分類すると、女性は「セーラー服」か「ブレザー」、男性は「学ラン」か「ブレザー」に分類されます。もちろん中には「制服はない」という学校もあると思いますが、同調査ではまず男女別に「中学・高校で着ていた制服」についてを調査。その結果は次の通りとなっています。

中学・高校で着ていた制服(男性)

中学……学ラン(詰襟)80.9%、ブレザー13.9%、制服はない・その他5.2%

高校……学ラン(詰襟)61.9%、ブレザー24.4%、制服はない・その他13.7%

中学・高校で着ていた制服(女性)

中学……ブレザー40.1%、セーラー服50.3%、制服はない・その他9.6%

高校……ブレザー65.8%、セーラー服21.5%、制服はない・その他12.7%

男性は中学高校と「学ラン(詰襟)」が圧倒的!ただ高校になると「ブレザー」派が増えるようです。一方女子は中学の時だとやや「セーラー服」派が優勢も、ブレザー派とそれほど大差はありません。しかし高校に入ると、男子同様一気にブレザー派が増えているのです。

スクールファッションが市民権を得た「さとり世代」は、制服への好感度も高い

なぜ高校にはいると一気にブレザー派が増えるのか?同調査では「団塊世代」と呼ばれる68〜70歳の世代から、「シラケ世代」(58〜67歳)、「新人類世代」(57〜53歳)、「バブル世代」(48〜52歳)、団塊ジュニア世代(43〜47歳)、「氷河期世代」(36〜42歳)、「プレッシャー世代」(30〜35歳)、「ゆとり世代」(25〜29歳)、「さとり世代」(18〜24歳)、そして「現役高校生」(16〜17歳)と、世代順に高校の着用制服の変化について調べています。まずは男性の調査結果からご覧ください。

「制服はない」の割合は一昔前は結構多かったものの、氷河期世代から激減し、以来ほとんど変わってません。

「団塊世代」から「シラケ世代」のブレザー率はわずか3%。一気に増えたのは「団塊ジュニア世代」(26.0%)で、「ゆとり世代」ではついに42.0%で学ラン派を逆転しています。その後は微減していますが、学ラン派とほぼ半々をキープ。

一方女子の高校時代はどうでしょうか?調査結果は以下の通りです。

多様性がありそうな女子の制服ですが、いつの時代も「ブレザー」か「セーラー服」が圧倒的。そのほかとしては「ボレロ」などもあります。

男性と違って、意外にも「団塊世代」から48.0%がブレザー派。そこから「シラケ世代」で65.0%に激増しているのです。その後「プレッシャー世代」までほとんど割合に変化がありませんが、「ゆとり世代」でついに73.0%となり、現役高校生も75.0%となっています。

また女子の調査結果では同時に世代ごとによる「制服の気に入り度」も調査。一番好感度が高かったのが「さとり世代」で77.0%。このあたりもしかしたら、AKB人気などによる「スクールファッション」の流行が関係しているのでしょうか?ちなみに女子高生ブームでルーズソックスの青春を謳歌したはずの「氷河期世代」は、お気に入りが55.0%とそれほど高くはありません。今思うと彼女たちにとってあのファッションは黒歴史?

制服に対する好感度が低い「団塊ジュニア世代」は、ボンタン短ラン全盛時代!

同調査では制服について、各世代による「満足・不満だった理由」の自由回答も調べています。まず「団塊世代」で多いのは「みんなと一緒だから」「当たり前だから」「兄弟が多かったので経済的に助かった」というもの。まだまだ日本は貧しい時代の中、制服は経済的負担を助けるアイテムだったようです。

一方制服の好感度が一番低い「団塊ジュニア世代」では、「スカートが長かった」「ダサい」というデザイン性への不満の声が多く聞かれています。さらに「規則が厳しかった」と校風に対する不満もありましたが、この世代は校内暴力やボンタンや短ランなどを身に着ける不良も多かった時代。制服に関する規則も厳しかったようです。

そして世代の中で一番制服に対する好感度が高い「さとり世代」では、「可愛い」「アレンジが自在だった」「組合せが豊富だった」といった好意的な意見がやはり目立っているのです。

流行は繰り返すといわれ、70年代80年代90年代ファッションが流行したりしましたが、制服だけは別。昔流行ったロングスカートなどの流行は訪れません。

制服に対する感覚や思い入れは、やはり時代の背景と大きく関係しているようです。そう考えると制服はある意味、時代を映す鏡なのかもしれません。

【調査概要】
調査主体:トンボ学生服
調査手法:インターネット調査(2018年1月26日〜28日)
調査対象:全国男女 2,000名(各世代男女各100名)