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 今やインターネットにつながる車は常識となってきた。世界各国メーカーはそれぞれ工夫してネットにつなげてきているが、その「マン・インターフェース」の使い勝手が問題となってきた。故スティーブ・ジョブズが、この分野、すなわち「マン・インターフェース」での天才だった。

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 かつて、パソコンの使い勝手ではOSの搭載が大きな契機となったが、MS-DOSではバッチ処置のインタプリタで、マン・インターフェースと言えるほどのものでもなかった。そこにウィンドウズの登場で、マッキントッシュ並みのマン・インターフェースがようやく一般化してきた。しかし、現在のスマホのマン・インターフェースでも満足できるものとは言えない。故スティーブ・ジョブズが生きていたのなら、次のマン・インターフェースがどのようになるのか、大変楽しみな状況だ。

 車がインターネットとつながれるようになってきたが、これはパソコンと違って動く車の中での操作なので、危険が伴い、より一層の使いやすい仕組みが必要だ。その中で、イギリスSBD Automotive(自動車技術調査・コンサルティング会社)が欧州メーカー6車種を調査した結果が発表された。対象は、ドイツBMW・7シリーズ、フォルクスワーゲン・ゴルフ、メルセデスベンツ・Eクラス、ポルシェ・パナメーラ、ジャガー・ランドローバー、ボルボ・XC-9である。

 この6車種で、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)のユーザーエクスペリエンス(UX)、つまり「マン・インターフェース」の「使い勝手」を全面的に評価しているようだ。提供サービスの数と使いやすさを点数で表し、項目に重み付けまでしてスコアとしている。「操作の学習を必要としない」ことや、「覚えやすさ」、「情報の品質」など、かなり綿密に評価している。BMW・7シリーズが最高評価を得ているが、個人にとって、それぞれの車には評価すべき特徴があり、この評価で加点されなくとも、自身が必要とする機能を持った車が第一だ。

 また、操作方法として「ジェスチャー」「音声認識」などもあるが、進歩が激しいだけに、技術レベルと共に、個人としては確認が必要だ。半世紀ほど昔から「音声認識」での入力が進められてきたが、機能の能力に各社ばらつきが多く、なかなか実用にはなってこなかった。しかし、現在では雑音に強く、使いやすく、精度の高い音声認識も出てきているので、各車の持つ機能で確認しよう。

 このように、車に関して「スマホ化」が進められていくのだが、パソコンからスマホになっていく中で、スマホ独特の機能が必要とされてきたように、自動車搭載に伴って独特の機能が必要となっていくのも事実だ。まだまだ標準化は先のこととなろう。また、楽しみな機能でもある。故スティーブ・ジョブズが車載マン・インターフェースを設計したら、どの様になったのだろう?

 しかし、コネクテッドが「第4次産業革命の姿ではない」ことをよく知っておくことだ。ネットにつなぐことがすべて産業革命になるわけではなく、生産コスト、働き方などに多大に貢献する機能が「産業革命」と言えるものだ。社会的尺度としては「資金効率」で見ていると分かりやすい。