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 BMWの新型EV『i4』が発表された。航続距離700kmは実用域と言ってよいだろう。これに急速充電時間8分程度であれば、実用車としての資格があるだろう。もっとも車両重量が重すぎれば問題外だが、単にこれまでのバッテリーを大量に積んだだけのモデルではあるまい。そこにバッテリーの進歩が裏付けされているので、今回の発表となったのであろう。

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 BMWは、iシリーズの3番手として「BMW・i4」を選んだ。BMW・i4は4シリーズの「4ドアクーペスタイル」の「グランクーペ」で、これに新型「eDrive」を搭載したものと見られている。モーター4輪駆動で、0〜400mが4秒以内、最高速は200km以上であると発表された。それほどEVとして驚愕の性能ではないが、その分実用車の香りがする。

 昨年秋に発表された「iビジョン ダイナミクス」は、「EVコンセプトカー」であった。PHEVの「BMW・ i8」、EVまたはPHEVの「BMW・ i3」に続いてEVの「BMW・i4」を投入することになったが、そのバッテリーの進歩が何より注目するところだ。

 そして次に注目すべきは、BMW・ i8、BMW・ i3でカーボンの使用が突出していたが、BMW・i4ではどれほどのカーボンの採用で車重が軽量化されてくるのかだ。それはすなわち価格との兼ね合いで、EV実用車であり、カーボンボディで手ごろな価格に収まると、いよいよEV時代が始まるのかもしれない。

 「カーボンボディで軽量化」され、「EV」であり「AIによる自動運転」で、なおかつ「IoT」の技術を盛り込むとなると、大変な改革が一度にやってくる。さらに、ディーラーの整備・営業処方の改革を含んでくるとなると、「第4次産業革命」と呼ばねばなるまい。

 1回の充電で航続距離が700km程度となりそうだと発表があったが、充電時間の予想など実用化に向けた詳細は、まだ発表になっていない。またバッテリーの供給メーカーなど、気になるところはたくさんある。テスラ、ポルシェ、BMW、ベンツ、ニッサン、トヨタなど、世界のメーカーがしのぎを削る争いとなってきた。中国の動きなどから考えると、EVは世界の自動車市場の一定割合は確保するものと考えられる。

 全固体電池などバッテリーも、この数年のうちに、急速に実用化レベルの製品が開発されるものと見える。しかし、この競争でもう一つ興味深いのは、「メーカー独自の技術として確保される」のか、「メガサプライヤーの手になり全メーカーに供給される体制」となるのかだ。「電池開発競争」が一段落したころには、世界のEVメーカーのシェアは明らかになってくるのだろう。