1670年にパリで生まれたインクとシーリングワックスの老舗ブランド「メゾン・エルバン」。シルバーやゴールドの微粒子が入った美しいインクで知られるこのブランドから、新たにラグジュアリーラインの「ジャック・エルバン」が誕生しました。昨年末にフランス・パリのボン・マルシェ百貨店でデビューし、世界で2店舗目が東京の「銀座・伊東屋」にオープン。5月14日までのポップアップショップとして展開します。

HERMESを思わせるラグジュアリーなカラーに魅了される。

ノスタルジックでモダンな「ジャック・エルバン」のコレクション

「ジャック・エルバン」は、都会的なライフスタイルを送る、大人のためのモダンでラグジュアリーなコレクション。インク、ペン、紙製品、革小物の4つのカテゴリーで構成されています。中でも美しいのがインクのカラーとそのネーミングです。

深く温かみのあるカラーが美しいインクコレクション。

エッセンシャルインクは全10色。(写真左から)真夜中のブルー、うねりのグレー、大地のブラウン、バルト海のアンバー、南のブルー、深海のブラック、北のパープル、東のレッド、太陽のオレンジ、アマゾンのグリーン。このエモーショナルなネーミングは、4代目のジャック・エルバンを始め代々の代表が、インクやシーリングワックスの原料を買い求めるため、世界各地を航海し、その旅で出会った様々な景色を元に名付けたから。

50mlボトル(全10色)各3000円。このほか少量の5本セットもあり、インクコフレ15ml×5本(2セット)各7800円。

インクボトルがとにかく素敵で、まるで香水のよう。カラーも気取らず控えめで、どこかノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。インクは試し書き可能。しかも試し書きには、紙の専門商社「竹尾」の様々な紙が用意されているので、紙との相性も楽しめそうです。

しっかりした手触りの「ビオトープGA-FS」や幅広い用途に応える伝統的なステーショナリーペーパーの「コンケラー・ウープ」、素朴な味わいの「里紙」など、様々な紙とインクの相性が試せる。

ボディに3種類の素材が使用された万年筆とローラーボールペンにも注目です。レジン製の「スループ」、メタル製の「クリッパー」、木製の「キャラベル」が用意されています。いずれも同じ形ですが、「スループ」はモダンでアクティブ、「クリッパー」は華やかでスマート、「キャラベル」はクラシカルでエレガントな印象。

(手前から奥に向けて)「スループ」全4色 万年筆・ローラーボールペン共3万2000円、「クリッパー」全6色 万年筆5万8000円・ローラーボールペン4万8000円、「キャラベル」くるみ/エボニー 万年筆9万8000円・ローラーボールペン5万8000円。

実際に試し書きをしてみたのですが、「クリッパー」の滑らかな書き味、ピンクゴールドの美しいボディにすっかり魅了されてしまいました。万年筆のペン先に帆船のブランドロゴが入っているのも素敵です。

書き味にすっかり魅了された「クリッパー」の万年筆。

革小物も素敵なラインアップが揃う

ノートは「旅人」、「思想家」、「ライター」、「アーティスト」の4種類を用意。「旅人」は携帯性の良い薄いベラム紙。「思想家」と「ライター」はクレールフォンテーヌ社製のベラム紙で、「思想家」は無地、「ライター」には罫線付き。そして「アーティスト」は厚みのあるコットン紙といったように、用紙の種類や厚みなどをテーマに合わせて設定。

(手前左から)「アーティストのノート」4400円、「思想家のノート」4200円、「ライターのノート」4200円、「旅人のノート」3600円。

カードと封筒セットはすべてテーマカラーで、鮮やかな中紙の模様は波を思わせるデザイン。2種類のサイズを用意しています。

カードと封筒セット、全3色。封筒サイズ90×140mm 2800円、114×162mm 3200円。

革製品はイタリアの牛革を使用。フランスの国旗のブルー、スカーレット、琥珀色、ブラックの4色展開で、ブランドデザインのコーナーマークが付いています。ペンケース3種類、ノートカバー、カード封筒ケース、名刺入れ、マルチケース2種類、ドキュメントケースが用意されています。

(手前左から右奥に)マルチケース1万6000円〜、ドキュメントケース3万3000円、カード封筒ケース2万円(カード封筒付属)、ロールペンケース3万円、ノートカバー2万2000円(ノート付属)。

「日本のお客さんはインクも紙も質の良いものを好みます。そんなお目が高い日本人に評価されたら、他のどこでも成功できるでしょう。だから本国パリのセカンドステップとして日本を選びました」とは、ポップアップショップオープンに合わせて来日したメゾン・エルバンのロラン・ニュス(Laurent Nusse)社長。

「ジャック・エルバン」の日本デビューに駆け付けたロラン・ニュス社長。

3月14日にオープンして約2週間余り。滑り出しは好調で、特に「クリッパー」の万年筆、インクは「バルト海のアンバー」や「南のブルー」が人気だとか。ぜひ開催期間中に、「ジャック・エルバン」のラグジュアリーな魅力に触れてみてください。

ジャック・エルバン 期間限定ポップアップショップ

開催期間:2018年3月14日(水)〜5月14日(月)
場所:銀座・伊東屋 G.Itoya 7階 イベントスペース(東京都中央区銀座2-7-15)
営業時間:月〜土10:00〜20:00、日・祝10:00〜19:00
http://www.ito-ya.co.jp/