米NY連銀次期総裁選び、政界から多様性求める声

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[ニューヨーク/サンフランシスコ 28日 ロイター] - 米ニューヨーク(NY)連銀のダドリー総裁の後任選びでサンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁が最有力候補になっているとの報道を受け、ニューヨーク州選出の議員やNY市長などの政治家から人種や性別、出身業界で多様性を確保するよう求める声が上がった。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は24日、ニューヨーク連銀の理事会がウィリアムズ総裁を後任に推薦したと報道。NY連銀は16日に、今年半ばに退任するダドリー総裁の後任候補を「一握り」の人材に絞り込んだと明らかにしていた。

ウィリアムズ、ダドリー両氏はともに白人男性でエコノミスト出身。

権利擁護団体「人々のための民主主義センター」が28日公表した文書によると、民主党は総裁の選考プロセスに公に異議を唱えるという異例の対応を取った。

ニューヨーク州選出の民主党上院議員、カーステン・ギリブランド氏は声明で、「NY連銀のトップはこれまで一度も女性や有色人種が務めたことがない。これを変えるべきだ」と強調。選考プロセスを議会が監視する必要性も訴えた。

2016年時点で、サンフランシスコ地区連銀の幹部にマイノリティーが占めた割合は46%と、全米の12地区連銀のなかで最も高かった。NY連銀の同比率は11%にとどまった。多様性に関する17年のデータは3月末までに公表される見通し。

ニューヨークのデブラシオ市長は別の声明で、「NY連銀は、ウォール街や1%(の富裕層)だけでなく、全ての人々のために機能する経済の実現に尽力する人材が率いるべきだ」と主張した。

ニューヨーク市のスコット・ストリンガー会計監査官やニューヨーク州議会議員34人は、連邦準備理事会(FRB)議長やNY連銀に候補選びで多様性を考慮に入れるよう求める書簡を公表した。

ただ、選考プロセスに詳しい2人の関係筋は、総裁指名について最終決定はまだ下されていないと明かした。

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