一般車での売れ行きはあまりに少ないスズキ・キザシは鉄板だが……

 もはや一般的な車両がミニバンになりつつある現代では、セダンであるだけで目立ってしまうようになってきた。その中でもできればご厄介になりたくないセダンNo.1と言えばやはり覆面パトカーだろう。中でも、もっとも多い車種はクラウンだが、それ以外の覆面パトカーに採用されている車種をご紹介したい。

1)トヨタ マークX

 モデリスタが手掛けたスーパーチャージャー付の覆面パトカーが一挙に導入されたことで、注目を集めたトヨタ マークX。じつはスーパーチャージャー仕様だけではなく、通常のマークXも覆面パトカーとして多く採用されている。セダンの中では比較的街中でも見かける機会の多いマークXだが、取り締まりに従事する覆面パトカーは3.5リッターエンジンを搭載した「350」シリーズが中心。一般ユーザーのマークXは売れ筋の「250」シリーズが多いため、この辺りで見分けたいところだ。

2)日産スカイライン

 スポーツセダンの名をほしいままにした歴代スカイラインも、覆面パトカーとして導入されることが多かった車種のひとつ。完全に高級車の仲間入りをした現行モデルも、一部の県で交通取締用覆面パトカーとして導入されている。過去にはオーテックジャパンが手掛けたR33型スカイラインGT-Rの4ドアセダンも、覆面パトカーとして導入されていたことを覚えている人も多い事だろう。

3)スバル レガシィB4

 スバルのフラッグシップカーであるレガシィも、先代のBM系が覆面パトカーとして導入されている。どちらかというとツーリングワゴンが人気のレガシィにあって、4ドアセダンのB4かつボンネットにダクトの付いたターボモデルというのはかなりの識別ポイントとなるだろう。また、上級グレード扱いとなるターボモデルにもかかわらず、リヤワイパーが装備されないのも覆面パトカーの特徴となる。

 ちなみに覆面パトカーの話題となるとよく登場するスズキ・キザシだが、こちらは覆面パトカーではあるものの捜査用車両であり、基本的には交通取締に従事することはない。そのため過度に反応して急ブレーキを踏んだりするのはむしろ危険を招く可能性があるのでご注意を。もちろん、目に余る違反行為があった場合は、捜査用車両と言えど取り締まりを行う可能性はゼロではない。