小売業販売額は4カ月連続増、燃料や食品価格高が押し上げ

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[東京 29日 ロイター] - 経済産業省が29日に発表した2月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比1.6%増の10兆9630億円となり、4カ月連続で増加した。季節調整済み前月比は0.4%増だった。

2月は気温低下や豪雪に見舞われたものの、小売販売額は落ち込まなかった。野菜などの食料品や燃料の価格高が押し上げた面もある。耐久財の販売数量は、自動車は新車効果のはく落で不振が続いている一方、電気製品はスマートフォンや高付加価値洗濯機、暖房用のエアコンが好調で、全体の増加に寄与した。

前年比を業種別にみると、増加したのは機械器具小売業、燃料小売業、飲食料品小売業のほか、インバウンド需要が押し上げている医薬品・化粧品小売業など。

減少したのは自動車小売業、各種商品小売業、その他小売業、無店舗小売業。

特に昨年まで好調だった自動車販売は、今年に入り2カ月連続で前年割れとなっている。新車販売効果の一巡で登録台数が減少していることに加え、価格帯も低下しているため。

百貨店やスーパーといった各種商品小売業では、厳冬の影響で春物衣料が不振となっている。百貨店は3カ月連続の前年割れ。インバウンド需要は引き続き旺盛で客数や免税売上高は2桁増が続いているが、基本となる衣料品の売上高の落ち込みをカバーするには至っていない。

スーパーは食品の価格高もあって衣料品の不振を補い、4カ月連続の販売増。このほか、家電量販店やドラッグストアも増加傾向が続いている。

*内容を追加しました。

(中川泉 編集:山川薫  )