NHKは3月26日、ニュース番組『ニュースチェック11』内で、新年度からAIアナウンサー「ニュースのヨミ子」が3DCGを使ったバーチャル映像で登場すると発表した。ネットではアナウンサーの淘汰を懸念する声が上がっている。

ニュースのヨミ子は、“コップのフチに舞い降りた天使”のキャッチコピーでおなじみの人気キャラクター「コップのフチ子」の原案者・タナカカツキ氏がデザインを担当。ヨミ子は毎週水曜日に「ヨミ子のニュース」でレポートするコーナーを受け持ち、専属レポーターとして出演することが決定した。

「ITmedia」によれば、NHK放送技術研究所が、平昌五輪の「ロボット実況」に使用した技術をもとに音声合成で発話するAI「人造アナウンサー」を開発。最初はたどたどしいが、「読み」「動作」など1年かけて成長(機械学習)していくという。さらに、スマートスピーカーにも進出し、ヨミ子が最新ニュースを読み上げる。「Google Home」「Amazon Echo」シリーズに対応する予定だ。

Twitterでは、

“バーチャルYouTuberみたいにどんどん広まっていきそう”
“ありだな確定してる情報を淡々と伝えるならそれで充分だろうそれ以外の用途や人間との差異は分からんけど”

と、AIアナウンサーが今後ますます普及していく可能性に言及するユーザーは多く、「情報を伝える」という点では、AIでも十分だとする声が寄せられている。さらに、

“個性のないアナウンサーやナレーターは淘汰されるということですね。。”
“ヨミ子さんが立派なAIアナウンサーとして活躍する頃には、人間のアナウンサーが熾烈な生き残り選抜を繰り広げてるのかなあ、と思ったり”

と人間のアナウンサーが淘汰されることを危惧する声もあった。

AIアナウンサーは、コミュニティーFM「Banana FM」を運営するエフエム和歌山が、昨年7月からラジオ放送で「ナナコ」を運用している。ニュース放送や天気予報放送を行い、ディレクター、アナウンサーのいない、完全無人の生放送も可能だという。

そしてこのたびNHKが本格的に乗り出したAIアナウンサーの導入。AIによって存続が危ぶまれる仕事にアナウンサーも加わってしまうのか、“新人女子アナ”の実力が注目される。
(山中一生)

■関連リンク
「ニュースチェック11」
http://www4.nhk.or.jp/nc11/

NHKが「人造アナウンサー」開発、コップのフチにいそうな「ニュースのヨミ子」さん
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1803/26/news093.html