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コーラといえば定番の炭酸飲料だ。だが、日本では健康志向の向上により、水やお茶といった飲料が好まれる傾向が強くなった。コーラ業界もダイエットや特定保健用食品(特保)といった特徴を打ち出し、健康志向に合わせた製品をプッシュしている。

ただ、コーラに関してはヘビーユーザーも多い。強い炭酸とカフェイン、そしてコーラそのものの味わいを求めるユーザーが一定数いることも確かだ。

基本的にコーラは米国やメキシコ、アルゼンチンといった国々での消費量が多い。だが、日本にも熱烈なファンがおり、しばしば、コカコーラvsペプシコーラの論争が繰り広げられてきた。

そんな日本のコーラファンに向け、ペプシコーラを展開するサントリー食品インターナショナルが、日本市場向けのコーラを4月17日から投入する。そのブランド名は「ペプシ Jコーラ」。ブランド名に“J”を使っているのは、いかに日本市場を意識しているのかがうかがえる。また、このJには“JOY”の意味合いも含まれる。のどを潤す清涼飲料水というだけでなく、“楽しむもの”というねらいもあるのだろう。

○大人が楽しめるコーラを目指す

今回、ペプシ Jコーラで投入されるのは3種類。レギュラー有糖タイプの「ペプシ Jコーラ」、日本独自のスパイスとシトラスフレーバーの配合バランスで中味が設計されたゼロカロリーの「レギュラー・ゼロ」、そしてカシスの香りが漂う味わいが加えられた「ミッドナイト」の3種類だ。

3種類が投入されるペプシ Jコーラ。パッケージの裏側は、葛飾北斎の「富嶽三十六景」で有名なあの荒波を連想させるデザインだ

ユニークなのは、日本向けにローカライズされていることだろう。コーラといえばグローバルに展開されるのが一般的だ。それを日本独自のフレーバーとして投入するのが新しい。サントリー食品インターナショナルによると、日本人の味覚にあったコーラを目指したのが第一義だそうだ。だが、近年は日本を訪れるインバウンド観光客が増加の一途。そうした観光客は日本でしか味わえないものを好む傾向にある。自国で飲めるコーラではなく、日本だけでしか飲めないコーラとして注目される可能性が十分に考えられる。

また、ミッドナイトの存在が注目だ。基本的に清涼飲料水は、あまり飲むシチュエーションが考えられてこなかった。運動のあとに飲むスポーツドリンク、アフタヌーンティーにちなんだ「午後の紅茶」といった商品はあるが、ミッドナイトといった割とピンポイントなネーミングは珍しい。

サントリー食品インターナショナルでは、コーラのヘビーユーザーは夕刻から夜にかけて飲む傾向が強いとにらんでいる。それを見越し、カシス風味を加えた大人が好む味わいを目指したといえよう。いずれにせよ、コーラ市場は微減の傾向にある。人口が減少傾向にさしかかっているので仕方のないことだが、だからといって手をこまねいていては市場拡大は望めない。コーラをローカライズし、飲むシチュエーションを提案したペプシ Jコーラがどのように消費者に受け入れられるのか、いずれリサーチしたい。