全国出版協会の統計によると、書籍の推定販売額は1996年をピークに減少傾向で2016年で8000億円を割り込み、文庫本も2014年より3年連続で6%減で1100億円以下となり、「本離れ」が顕著となっています。

そんな中、書店チェーンのLIBROが「年収800万円の人は400万円の人の約2倍本を読んでいる」というコピーを掲示しているところをある『Twitter』ユーザーがツイート。さまざまな意見が飛び交っていました。

本を買うのに使えるお金が2倍あるだけ説

これには「因果関係が不明瞭」「本を読んだ人間が800万年収があるとは限らない」といった反応があったほか、「年収が多いほうが本を読むだけの時間的余裕も多い可能性」「可処分所得が違いすぎる」という意見も見られました。

ほかのユーザーは、次のようにツイート。

「年収と年齢」の関係と「読書と世代」の関係による間接的な相関関係があるのかな程度の話と思いました。

一方で、実際に「年収が上がったら読書量が増えた」というケースも。

う、ちょっと納得。
私も一年間副業で年収を倍にしましたが、その為にスマホやゲームの時間は切り捨てて何十冊も本を読みました。

また、売上減で出版界の焦りが出ていると指摘するツイートもありました。

多分出版業界が焦っているだけでしょう。紙は無くならないとしても生き残りは少なくなりますから。

余暇をスキルアップに使っている人が年収高くなる傾向にあるのは間違いないと思いますが・・・。

「買ったまま読んでないという可能性もあるのでは」といった推測から、「図書館を使えばいい」といった声、さらには「若者をネットから遠ざけようとしているのでは」といった想像まで飛び交っていた書店のコピー。例えば著作権切れの名作ならば『青空文庫』などを利用すれば無料で読むことができますし、電子書籍の市場も伸びています。そういった中で紙の本を扱う書店の危機感がいびつな形で現れたケースだといえそうです。

※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/itachisyuko/status/977840258493554688 [リンク]

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