日本人が信号機の「進め」を「青信号」と言っていることが、中国人には不思議に思えるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 国によって交通ルールに違いはあれど、赤信号が「止まれ」、緑信号が「進め」を意味するのは多くの国で共通していることだ。近年、日本を訪れる中国人が増加傾向にあるが、日本を訪れた中国人は、日本の信号表記に驚かされるようだ。日本では「緑」色の信号であるにもかかわらず、「青」と呼ぶためだ。

 中国メディアの今日頭条は19日、「日本の信号機は緑なのに、なぜ青色と呼ぶのか?」と疑問を投げかける記事を掲載し、「日本人は色盲なのだろうか」と主張している。

 記事はまず、中国人が日本の信号機が「青」ではなく「緑」であるのを見て、それでも青信号と呼ぶことについて「信号機のカバーが古くなって変色している」とか、「信号機のレンズを付け間違えたのではないか?」と思ってしまうと紹介。続けて、数百年前の日本語では「黒、白、赤、青」の4つを使用していて、緑色の物を「青」と表現していた歴史があり、日本語の「青」という言葉のなかには「緑」という概念も含まれていることを紹介している。その証拠に、「青りんご」は実際には緑であることや、「青竹」も緑であることなどの具体例を挙げた。

 結論として記事は、日本の信号機も中国と同じように「緑」であるが、信号の色を表現する際に日本では「青」として表現されることや、青色を混ぜた緑の信号を製造することによって人々の誤解をなくす努力をしてきたことを紹介している。

 中国では信号機が設置されていても、信号を守らない人が非常に多い。信号の色が「青」であるとか「緑」であるかが気になるほど良く見ているなら、まずは信号を守ってはどうだろうかと常々感じている中国在住の日本人は多いことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)