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相手が外せば勝てる!!

ワールドカップを目指すサッカー日本代表ハリルホジッチJAPAN。4年に一回、大本番さえ勝てばあとは大体どうでもいいという割り切った姿勢は、清々しく最終調整の局面を迎えています。欧州に乗り込んで行なった親善試合、マリ戦そしてウクライナ戦。ワールドカップに出ない相手に対して1分1敗という結果は、正直厳しいものでした。

しかし、本番で戦う相手とは違いますし(※本番の相手のほうが強いが…)、コチラもまだ隠しているチカラがあります(※泣いたら強い的な)。思い切ってドーンと本番に向かいましょう。なーに、心配ありません。今十二分に盛り下げておけば、本番で負けてもそれ以上盛り下がったりはしませんから!そもそも事前の調整で負けて騒がれるなんて、まだまだサッカーは大丈夫!普通、負けながら本番に向かう競技は「そもそも本番が中継されないから盛り上がりも盛り下がりもない」ってのが既定路線ですから!

↓ただ、ご希望の銀座パレードは「世界一」の選手がたくさん集まったときにやるヤツなんで、ベスト16の際は調布とかでどうでしょう!

味の素スタジアムを出発して飛田給まで!道も広いし、サッカーファンも多い!

ベスト8までいったら埼玉スタジアム2002から浦和美園の駅までやってOKです!



迎えたウクライナ戦。相手の監督がシェフチェンコというだけで「殺されそう…」という震えもきますが、それ以上にピッチ上は充実しています。何だかこのまんまチャンピオンズリーグとか戦っていそうな顔ぶれ。「そもそも論、チャンピオンズリーグ出るくらいの選手を集めたチームでないとダメでは…?」という根っこの不安が首をもたげてきますが、強い気持ちで振り払います。

日本のスタメンはGKにリエージュへの凱旋?試合となるメス川島(オス)。DFラインにはガラタサライタイラ長友、高梨臨さんの元気な旦那さん、植田、酒井徳の4人。中盤の後ろは長谷部、山口蛍と並べ、前目には久々の柴崎を入れてきました。前線は原口、杉本、本田△というセット。誰が入るかはともかく、形としてはこの4-2-3-1というか4-3-3が本番でもベースとなるのは間違いなさそうです。

立ち上がり、日本が長いボールを送った跳ね返りから、いきなり左サイドのコノプリャンカにぶっちぎられます。「これはまともに酒井徳がやり合ってもダメだ…」「やられるのは時間の問題」「バットとか持たせないとダメ」という直感がピーンと走ります。

ウクライナは両サイドがピッチ幅いっぱいまで広がって、日本の守備を広げてきます。サイドバックとウィングのコンビで、ひとりが酒井徳を引っ張り出し、CBとの間に生まれるスペースにもうひとりが飛び込むという単純作業。単純ですが、相手のインサイドハーフが中央で張っていることで、どうしても山口蛍や長谷部はそこをカバーに行きづらくなります。内に絞れば外をぶっちぎられ、外に詰めれば内側がガラ空きになる。早速悩みどころとなりそうです。

ならば、そこまで行く前に高い位置からプレスで取りたいという日本の構え。杉本は相手のセンターバックがボールを持つと積極的にプレスにいき、それを合図に日本はボールを奪いに動き出します。追い込んでサイドで取れればよしというところ。しかし、ウクライナはGKが非常に足元が巧みで、そもそもがセンターバック2枚とGKで3人のボール回しをしている状態です。これを1トップで追い回してもただ疲れるだけで、意味なく空く選手が出てしまいます。

かといってただ見ていれば、GKからのフィードは前線に狙って届く正確さで厄介ですし、CBも足元非常に巧みで、サイドに張った選手や下がってきて受けようとする前線の選手にビシッとパスを通してきます。基本的な能力が高い。行き過ぎればかわされて前掛かりとなって前線とDFラインの間を突かれるし、行かなければ好き勝手やられるしで、どっちにいってもつらいこの感じ。これが欧州の「基本線」なのだとすると、なかなかどうしてやっかいです。日本のCBは、長いのを蹴れず、自分で持ち上がることもできず、最終的に目の前の相手にパスして、責任とってイエローで止めたりするのに!あとオウンゴールも!

さらに攻撃時のウクライナは、状況により中盤がひとり下りてきてサポートしつつ、最終ラインから攻撃を演出。片方に寄せて逆サイドにワイドに展開という形を、高い技術と統一された認識のもとでやってきます。そこに味方がいるよね、こう動いたらこうするよね、というところがスムーズで淀みがありません。日本も守備時の最前線を2トップのような形に変化させてその芽を摘もうとするわけですが、杉本は当初プランと状況が変わったことに戸惑ったか動きは鈍く、「相手がこうきたら、こうする」を実践しても最後は「個」でかわされてしまうという苦境。さて、どうしたものかという序盤戦です。

↓そうこうするうちにウクライナは攻勢を強め、日本は酒井高徳のあわやオウンゴールという一撃も!

あー、ここでクロスバー権使ってしまったかぁ!

本番にこの運はとっておきたかった!

↓そして前半21分、グッチャグチャに押し込まれたあと、ガラ空きの中央に相手センターバックが上がってきて、ズドン!


CBが上がってきてズドンやられたら、日本もFWがつくしかないけれど杉本も間に合わなかった!

なお、忖度実況で「コノプリャンカが角度を変えました」と3回くらい言ってましたが、すらして角度を変えたのは植田です!

マリ戦での「日本のDFすぐPKやる」につづき、「日本のCBオウンる」の伝統芸炸裂!

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さて、何とか追いつかなければという日本の攻撃。しかし、なかなか上手くいきません。日本はCBからの縦への長いボールが出ず、出ても効果を発揮せず、ボランチに預けるかサイドバックに渡すかという二択から組み立てが始まります。ウクライナは追い込みながらサイドバックにボールを出させるように誘導すると、それを合図にサイドハーフ、インサイドハーフ、サイドバックが日本のサイドを形成する3人に一斉に襲いかかり、何度も同じ形でボールを奪い取っていきます。

前半40分をまわったところでチャンスは一度あったかなかったかくらいで、シュートはゼロ。まったくゴール前までボールを運べない時間がつづきます。しかし、サッカーは内容と結果が必ずしも一致しないのが面白いところ。何もないまま迎えた前半41分、原口が倒されたFKを柴崎がポーンと蹴りましたところ、それが槙野の頭に反射してゴールへ飛び込みました!

↓あんだけズタズタにやられても1点で、このウッカリ入ったゴールでも1点!


「見てましたか!ハリルホジッチ監督!」
「マキノ、マキノ、マキノでございます!」
「アジアを制した浦和レッズの」
「頼れるセンターバック!」
「手薄なサイドバックもこなせる器用さ」
「負けてる前提のパワープレー要員」
「炎上の際は叩かれる役目も請け負います」
「スタンドで女優を泣かせる話題性もあります!」
「ひとりで何度も美味しい便利屋」
「どうぞ大本番にはマキノを!」
「どうせダメなら面白い感じのマキノを!」
「本番にはめちゃめちゃ強いタイプです!」

イキッてやらかすことはあってもビビッてやらかすことはない!

それだけでも頼もしい!

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1-1で折り返して後半戦へ。前半やられたサイドバックとセンターバックの間を狙う攻撃に対しては、サイドバックが内に絞って、どうせやらせるなら外からやらせようということで対処する日本。中盤でも相手への寄せを強め、さらに前線でプレスの行き場を見失っていた杉本を小林に替え、改めてウクライナをつかまえにいきます(※なお、ウクライナをつかまえる前に小林を見失うなどステルス能力を発揮)。攻撃では原口のサイドからつづけてチャンスを生み出し、ようやく殴り合いという様相になってきました。後半15分くらいまでは日本の流れの試合に。

さぁ、ここで勝負かけるぞ、ということで日本は本田△⇒久保へ交替の動き。替わった久保にとりあえず当てとけ的な指示もあったか、DFラインから久保を目掛けて長いボールが送られるような形も生まれます。一方でウクライナも両方のサイドバックと右サイドのウィングの3人を一気に替えて試合を動かしにきます。

すると早速の後半24分、交替策というよりは個人技、前半からたびたびやられていたコノプリャンカに改めて外からぶっちぎられ、サイドで2人が次々にかわされるという形に。こうなればあとは「お願い!外して!」という話になってくるわけですが、替わって入ったばかりのカラバエフに最後は決められました。再びウクライナ勝ち越し。

↓ふたりいってふたり抜かれたら、そりゃ中央は誰かが余りますわなぁ!


いつかやられそうだなぁというところをついにやられた!

強みがあってこそ手練手管でそれを活かす意味もあると思い知らされる一撃!

さぁ、追いつかなければならない日本。親善試合なので追いつけなくても別にいいのですが、追いつく気配くらい見せないと空気も非常に悪くなります。日本はマリ戦で同点ゴールを決めた中島、クロスを送った三竿を投入し、追い上げへの意欲を見せます。前線から追い回す日本と、それをかわしながら上手いこと前につないでいくウクライナ。ウクライナの守備陣のボール回し、とてもスムーズで美しい。これくらい回せたら、相手がハイプレスしてきても怖くないでしょう。

両チームがチャンスを作り合い、ピッチに存在していたことが確認された小林の落としから中島が惜しいシュートを放つなど日本も攻勢を強めますが、ウクライナも交替があった日本の右サイドを狙い目と定めたか、サイドバックを外に広げて間に飛び込むという前半と同じような形で、再びズタズタやり始めます。日本も状況に応じてやることはやっているのですが、「こうきたら、こう」合戦で常に一枚上手をいかれているような試合です。

↓試合終了間際、久保のシュートはさすがの切り返しを見せるも、「切り返されたら、こう」で相手がブロック!


いやー、これぐらいのタイミングだと日本なら「飛び込んでお祈り」か「切り返されて終わり」なのだが…!

ウクライナ、なかなかしぶとい!

結局試合は1-2で敗れますが、率直な感想としては「あとちょっと何か間違ってたら引き分けだったな、こんなんでも」というもの。組織で上回られ、個で圧倒され、めっためたにやられたという一戦ですが、点差としてはたったの1点。相手の半ば偶然のミドルが入っていなければ、あるいは中島・久保のシュートがどれか入っていれば、引き分けでもおかしくない試合でした。こんなんでも。

前のマリ戦もPKを与えなければ勝っていた試合ですし、「一見すると2敗」「現実は1分1敗」「でも、ちょっといいほうに転べば1勝1分もあった」という、見方次第ではポジティブにもとらえられる2戦だったと思います。本番でいいほうに転ぶ展開を引き当てれば、気分もグッとよくなり、プレーもよくなるでしょう。そして、「日本からは勝点3」と相手が計算しているぶんイライラして勝手に負けてくれる期待感もあります。

相手が一発殴ってきたとき、日本はちゃんと殴り返してはいます。カエル跳びとかアッチ向いてホイ的な奇策ではなく、ガードしてジャブ、ワンツーという基本的な殴り合いをやっています。問題は、相手の一発ずつが気絶するほど効くのに対して、日本のそれは大して効いてないっぽいことだけ。要は当たり所の問題です。殴っていれば、すごいいいところに間違って当たるかもしれない。その可能性は十分にある代表チームだと思います!

↓そう、槙野のヘッドのように間違って入らないとはかぎらない!


【試合後の長谷部】
「非常に厳しい戦い」
「よかった点を探すのは難しい」
「ワールドカップまで時間がない」

【試合後の槙野】
「やろうとしているサッカーに自信を得たゲーム」
「たくさんのものを得た」
「本戦までまだ時間ある」

オイ!チームがバラバラだぞwww

ていうか、ひとりだけ好内容でウッキウキwww

守備、攻撃の組み立て、得点、まるでニセモノのような槙野でした!