シード・プランニングは23日、国内における再生医療周辺産業の市場予測を発表した。

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■国内の再生医療周辺産業市場

 国内の再生医療周辺産業の市場は、30年には15年比約22.6倍の6,140億円になると予測。培地・血清・試薬などの消耗品分野と製造受託などのサービス分野が市場を牽引するとしている。

 本調査における「再生医療」とは、主として加工・調製されたヒトの細胞を用いた治療方法であり、組織修復や機能の回復等を目的として、細胞加工物等を人の体内に移植又は投与することとしている。

 また「再生医療周辺産業」は、「再生医療」の臨床応用やそれらの基礎研究をサポートする製品やサービスを提供する産業と定義し、再生医療や再生医療研究において用いる装置・設備類や消耗品類、サービス類等を指している。

■国内の再生医療市場

 15年時点の国内の再生医療市場は約140億円。その約9割はがん免疫細胞療法や美容領域等の保険外診療が占めているという。

 20年以降にはiPS細胞由来の再生医療等製品が徐々に承認され、20年から30年にかけて市場拡大が急速に加速するとしている。

 また、脊髄損傷をはじめとする現在有効な治療法が存在しない疾患領域を対象とする再生医療等製品が上市されること、適応となるであろう患者数が多いこと、臓器移植代替の領域に再生医療が貢献すること等を踏まえると、30年の国内市場規模は約1兆1,000億円に到達すると予測している。

 対象部位に関しては、20年以降軟骨領域が、現在対象疾患から除外されている変形性膝関節症を対象とする再生医療等製品が上市することにより、市場の拡大が期待されている。

 眼領域の疾患に関しても、角膜疾患および網膜疾患において複数の製品が上市し、さらに世界で初めてのiPS細胞を用いる加齢黄斑変性の細胞医薬品が上市する見込みであることから、市場の拡大が期待されるという。

 神経領域の疾患については、現在有効な治療法はなくリハビリが中心に行われているものの、開発中の製品を用いることによって症状回復が観察される症例もあることから、神経領域における再生医療等製品は承認後に急速に普及するとみられている。