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東芝は3月26日、ショッピングセンターの案内システムなどで、店舗や商品のオススメ度により案内の仕方を変更できる音声対話AI技術を開発したと発表した。

同技術により、システム運用者は毎日更新されるセール商品などを効率良く案内することが可能となる。案内を利用するユーザーは、常に最新のセール情報を加味した上で希望した条件に合う結果を得ることが可能になる。

音声対話AIは今後、1つの質問に1度答えを返す対話に加え、人間と音声対話AIが複数回やりとりをして目的を達成する複雑な応答処理を可能にする対話技術が求められているが、状況に合わせて対話シナリオを変更するには音声対話技術の専門知識が必要なため、変更が困難だという。

そこで同社は、状況変化に柔軟に対応できる音声対話AIとして、店舗や商品検索等の問い合わせに対しオススメ度にあわせた案内をする音声対話AIを開発した。

今回開発したAI技術は、「ユーザーの検索条件を満たしながらオススメ度を反映した対話シナリオを生成」「簡単な操作で対話シナリオを変更可能」「汎用性の高い学習対話モデル」という特徴を備えている。

機械学習の一種である強化学習において、ユーザーが音声対話AIとの対話で目的を達成できたかどうかという一般的な強化学習の報酬に加え、ユーザー満足度に関する報酬およびシステム運用者の満足度に関する報酬を組み合わせて学習することで、「ユーザーの検索条件を満たしながらオススメ度を反映した対話シナリオ」を実現した。

ユーザー満足度に関する報酬は、目的達成までに要したやりとりの回数および絞り込まれた候補数に基づいて設定し、システム運用者の満足度に関する報酬は提示した候補のオススメ度に基づいて設定している。

この手法を、人間の主観評価による満足度と、オススメ度の高い店舗が紹介された回数により評価を行ったところ、従来のシステムと満足度が同等で、オススメ度の高い店舗の提示回数が約250回から約300回と1.2倍に増加したという。

同技術は、東芝デジタルソリューションズのコミュニケーションAI「RECAIUS」での活用など、2019年度を目標にサービス展開を検討されている。

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