須釜憲一(すがま・けんいち)  1990年ファンケル入社。店舗販売事業部長を経て、2002年に執行役員人事部長、2003年に取締役経営戦略担当、2004年取締役執行役員化粧品本部長を歴任後、2013年株式会社アテニア代表取締役就任。アテニアの創業の原点に回帰し、「一流ブランドを3分の1の価格で提供することに挑戦し続ける」という宣言に基づいた事業展開を推進している

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不満や不安など世の中の「不」の解消を目指すファンケルの第二ブランドとして創業した株式会社アテニア。高品質・低価格にチャレンジする企業の根底にあるのは発想力・独自性・革新性だ。そんな同社の“DNA”とは? オンライン消費者コミュニティの開発・運営を手がけるクオン株式会社の武田隆代表取締役が、株式会社アテニア 代表取締役社長の須釜憲一氏に、同社の「企業の遺伝子」を聞いた。(この記事は2015年11月16日収録のラジオ番組『企業の遺伝子』の内容を活字にしたものです/オリジナル番組制作:JFN、番組企画:クオン株式会社、画像提供:株式会社アテニア、構成・編集:編集工学研究所、番組パーソナリティ:武田隆、春香クリスティーン)

世の中の「不」のつく言葉を解消
ファンケル創業時の経営理念

春香クリスティーン(以下、春香) ファンケルを1980年に創業した池森賢二さんは、その9年後にアテニアを創業したということですが、池森さんはどんな思いから会社を立ち上げられたんでしょうか?

須釜憲一(以下、須釜) 池森は「生活者の視点」をとても大切にしていました。ファンケルグループの考え方の基礎は、「世の中の『不』のつく言葉を解消する」というもので、この創業理念が今も考え方の基本であり、行動の起点になっています。

武田隆(以下、武田) 「『不』のつく言葉を解消する」とはどういうことですか?

須釜 世の中には、不満、不安、不便など「不」のつく状況がたくさんあります。そんな社会全体にある「不」や、生活者が日常で感じる「不」を解決して、満足や安心、便利という言葉が日常になる世の中にしたい。それが池森の創業時からの変わらぬ思いなんです。

武田 ファンケルは世界で初めて無添加化粧品を販売したメーカーですが、そもそも創業のきっかけは何なんですか?

須釜 きっかけは、池森の奥さまでした。奥さまは化粧をするのがお好きな方でしたが、化粧品が肌に合わず、深刻な肌トラブルに悩まれていたんです。原因は化粧品に含まれる添加物。当時、化粧品による肌トラブルは社会問題になっていましたが、業界の常識として、添加物は「必要悪」とされていた時代だったんです。

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