中国銀行・保険監督当局トップ郭氏、人民銀要職も兼務へ=関係筋

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[北京 25日 ロイター] - 中国の新たな銀行・保険セクター監督当局のトップに就任したばかりの郭樹清氏が、中国人民銀行(中央銀行)の共産党委員会書記に近く指名される見通し。事情に詳しい2人の関係筋が25日、明らかにした。

人民銀は政府から完全には独立しておらず、総裁は日常の運営業務を任されるが、党委書記よりも格下の位置づけとなっている。

郭氏は前週、銀行業監督管理委員会(銀監会)と保険監督管理委員会(保監会)を統合して発足した「銀行保険監督管理委員会」の初代主席に就任。別の関係筋はロイターに対し、今週中に人民銀党委書記への指名が発表される公算が大きいと述べた。

人民銀の総裁には易綱・前副総裁が昇格したばかり。前任の周小川氏は15年間、総裁と党委書記を兼務していた。易氏は周氏よりも政治的な影響力がはるかに弱いとみられている。

易氏は米国留学組で、これまで周前総裁の補佐役を務めてきた。関係筋は、同氏は人民銀の日常業務を任される可能性が高いと語った。

米紙ニューヨーク・タイムズは先に、郭氏の人民銀党委書記指名について報じており、総裁は人民銀の運営に責任を持つが、党委書記は戦略的事案について最終決定権があると伝えていた。

前出の2人の関係筋は、郭氏は政治的にも、金融分野でも輝かしい経歴があるため、人民銀と銀行保険監督管理委との政策協調で手腕を発揮できるだろうと述べた。

郭氏は銀監会主席としてシャドーバンキング(影の銀行)など一連の問題に対処、「旋風」を巻き起こしたと評されてきた。それ以前にも中国証券監督管理委員会(証監会)主席、人民銀副総裁、国家外為管理局(SAFE)局長など要職を歴任している。