若手発の和菓子がアツイ。
伝統の味を超えてゆけ!老舗の若旦那が織りなす、New和菓子が気になる

代々伝わる看板商品はもちろん「間違いなし」だけれど、若手発の和菓子だって堂々たるもの。New和菓子の斬新さ、Traditional和菓子の奥深さを徹底比較してみました!

1.キャラメルとの出会いで150余年の伝統に新たな扉。〈田中屋せんべい総本家〉

New:「キャラメル煎餅 まつほ」1枚230円(上)、「玉穂堂ミント煎餅」45g 300円(下)
Traditional:「みそ入大垣せんべい 厚焼」4 枚入り500円。ほかに二ツ折、四ツ折も。

安政6(1859)年創業。麹から自家製の味噌を使った煎餅は、今も鋳物の型で一枚一枚手作業で焼き上げる。その伝統に新たな歴史を刻んだのが6代目の田中裕介さん。キャラメルペーストを塗ってゲランドの塩をひとふり、オーブンで二度焼きした煎餅は、パリッとした食感に濃厚な甘みとほろ苦さが加わり、和洋の垣根を越えたスイーツに。

〈田中屋せんべい総本家〉
■岐阜県大垣市本町2-16
■9:30〜18:00/元日休
■「みそ入大垣せんべい」「まつほ」「玉穂堂」とも取り寄せ可。都内百貨店でも取り扱いあり。

2.山形伝統の乃し梅を、洋の素材と組み合わせて。〈乃し梅本舗 佐藤屋〉

New:「たまゆら」6個入り1,000円
Traditional:「乃し梅」5枚入り500円

長崎帰りの城主の典医が薬として持ち込んだのが起源と伝わる「乃し梅」。今も伝統の製法で、山形盆地の完熟梅を素材に作り続けられる。その乃し梅を様々な形に進化させているのが8代目の佐藤慎太郎さん。チョコレートとのマリアージュを追求した「たまゆら」や、その技を応用した新たなスタイルの羊羹「りぶれ」など味の世界を広げている。

〈乃し梅本舗 佐藤屋〉
■山形県山形市十日町3-10-36
■8:30〜18:00/元日休
■「乃し梅」「たまゆら」とも取り寄せ可。都内百貨店でも取り扱いあり。

3.ご先祖様の遺した木型と技、味を未来につなげる。〈とこなつ本舗 大野屋〉

New:「高岡ラムネ」10個入り500円
Traditional:「とこなつ」6個入り500円

鋳物や漆器など、ものづくりの伝統が息づく高岡で天保9(1838)年創業。代々受け継がれた落雁の木型を生かす試みから誕生したのが「高岡ラムネ」。古風で愛らしく繊細な意匠はうっとり見とれるほど。先々代が生み出した銘菓、通常は上生菓子に使われる白小豆を使った「とこなつ」とともに、日常使いのお菓子として愛されている。

〈とこなつ本舗 大野屋〉
■富山県高岡市木舟町12
■8:15〜19:30/水休
■「とこなつ」「高岡ラムネ」ともに取り寄せ可。都内の〈日本橋とやま館〉でも取り扱いあり。

(Hanako1122号掲載:photo:Kayoko Aoki text:Mutsumi Hidaka cooperation:Chikara Hata(郄島屋))