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やはり東大卒の2割はニート予備軍!?

【PJ 2005年10月20日】− 前回「東大卒の2割がニートに!?」という記事を書いたが、東京大学からその根拠となるデータの最新版の集計結果が発表された。最新の平成16年度(2005年3月)卒業者のデータでも、「東大卒の2割がニート!?」という流れは変わらないようだ。就職希望者の就職率は100%と完璧だが、就職希望者自体が卒業生3250人のうち948人(29.2%)と依然として少ない。また、大学院への進学率は50.1%と相変わらず半数を上回り、前回記事でPJがニート予備軍と指摘した進路未定者の「その他」は20.2%となっている。

 前回記事でトラックバックを多く頂いたため、「その他」の中身について詳しく見ていくと、その他から法学部の自宅浪人と臨床研修医を除く学部卒の真の「その他」は8.2%。同様に、修士修了者では、資格試験準備と海外留学を含んだ「その他」は11.4%。博士課程修了者では、61.7%と過半数を占める。よって、学部卒から修士・博士修了者を含めた東大卒業生の合計7427人のうち、1478人(19.9%)と約2割の進路が未定という状態になっており、これらの状況は一向に改善されていない。博士課程への進学など高学歴になるほど、研究者を含めた就職ができない状態は、決して好ましい状況とは言えず、東大に限らず、大きな社会問題となっている。

 テレビドラマ化もされたマンガ「ドラゴン桜」のヒットなどで盲目的に「東大」を目指す風潮を歓迎しなくもないが、東大に行ったからと言って、必ずしも理想的な社会生活が営める進路を選び放題というわけではないことをこの集計結果は物語っている。

 既に、東京大学では、これらの事実を分析した上で、小宮山総長下でアクションプランが策定され「キャリアサポート体制の抜本的強化」や「博士課程修了者の社会進出支援」等が打ち出された。ずっと存在していなかった就職部に変わり、今年4月からキャリアサポート室が設置され、学生の就職支援に大学側が本気で乗り出したほか、今月29日には学生団体「東京大学ドリームネット」の協力を得て、「知の創造的摩擦プロジェクト」を立ち上げ、若手OBと現役学生との交流会を企画している。

 東京大学も少しずつ変わり始めているようだ。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 國分 裕之【 神奈川県 】
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