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 TPCマーケティングリサーチは22日、化粧品企業のグローバル戦略について調査結果を発表した。

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■16年度における主要15カ国の化粧品市場は、前年度比4.5%増の16兆2,962億円。

 国別ではアメリカが構成比17.9%の2兆9,150億円でトップ。次いで、中国が同17.8%の2兆9,006億円、日本が同14.4%の2兆3,388億円、ブラジルが同11.3%の1兆8,466億円と続いている。

■伸長率ではアジアの健闘が目立つ

 15年度比伸長率ではインドが114.8%、インドネシアが110.3%、ロシアが109.8%と高い伸び率を示している。インドは中間所得者層の急拡大や女性の社会進出の広がりを背景に、マス市場の中でも高価格帯の「プレミアムマス市場」が特に急伸長しているという。

 次に伸長率が高いのは、ミャンマーの109.0%とベトナムの108.1%、タイの107.2%となっている。

 ベトナムは他の東南アジア地域の国々に比べて売上高は小さいものの、高い伸長率を維持。高い経済成長とインターネットの普及により、都市部を中心に近代的なチャネルが売上を伸ばしているという。タイは、サイムボタニカルス、パンピューリなどのオーガニック系の現地企業が好調であるほか、化粧品のネット通販が伸長しているという。

 中国は105.1%と伸長率は経済成長の減速や百貨店、GMSの苦戦により、10年以来最低の数値を記録。一方で、近年は韓流ドラマの流行をきっかけに韓国コスメが浸透し、Amore PacificやLG生活健康などの韓国化粧品企業が売上を大きく拡大しているという。

■主要企業の海外売上高

 主要企業18社の海外売上高は、L'Orealが前年度比3.3%増の2兆8,444億円で最大。 次いで、Estee Lauderが8,534億円、資生堂が4,427億円、Amwayが2,056億円、Amore Pacificが1,648億円、花王が1,483億円となっている。

 対連結売上高に占める海外売上比率についても、L'Orealが90.1%で最大となり、次いでAmwayが82.7%、Estee Lauderが64.0%と続いており、外資系企業がトップ3にランクインしている。

■日系企業も近年では海外展開が加速

 日系企業は、資生堂やロート製薬の海外売上比率が50%以上、マンダムや花王が40%前後と比較的高い水準にある一方で、多くの企業が10%前後となっているという。

 これは日系企業の多くが、外資系企業に比べて海外市場の展開が遅れていることに起因しているが、近年は進出国の拡大や現地専用ブランドの導入、海外ブランドの買収などを積極的に行っており、展開スピードが速まっているという。