志麻(しま)  大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業し、ミシュランの三つ星レストランでの研修を修了。その後、日本の有名フランス料理店で15年働く。家事代行マッチングサービス「タスカジ」に登録し、1年足らずで定期契約顧客数がナンバーワンとなる。予約表に登録すると30分以内に予約で埋まり、「予約が取れない伝説の家政婦」と呼ばれるようになる。各家庭に出向き、冷蔵庫にある食材で、フランス料理、和洋中など世界各国の料理に腕をふるう。各家庭の家族構成や好みにきめこまやかに応じた料理が人気でリピーターが絶えない。フランス人の夫と生まれたばかりの子どもと3人で暮らす。

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いつもの冷蔵庫の食材が簡単!贅沢レシピに大変身!もう献立に迷わない!
2/23と3/23に「沸騰ワード10」(日本テレビ系)で「凄い」と、話題沸騰中の「伝説の家政婦」志麻さん。処女作『志麻さんのプレミアムな作りおき』が第7刷のベストセラーとなっている。
ふだんお家で食べたことのない「タンドリーチキン」、「農家の野菜スープ」、「ラタトゥイユ」、「豚肉のビール煮」、「お米のニース風サラダ」、「ローストビーフ」、「アッシ・パルマンティエ」、「ハヤシライス」、「メンチカツ」、「チョコレートムース」など、フランス家庭料理から、和洋中、エスニック、おやつまで秘伝のレシピが多数収録され、ふだん料理をしない人でも、手早く簡単に作れてしまうというから驚きだ。
冷蔵庫にあるふつうの食材が、なぜ、ワンランク上の「簡単!贅沢レシピ」に変身するのか?
これさえ覚えておけば、平日多忙なお父さんお母さんも、尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。
3時間で15品以上作る志麻さんを巡る担当編集者の製作秘話をお届けする。
(撮影:新居明子、構成:寺田庸二)

『志麻さんのプレミアムな作りおき』編集秘話

 前回触れたあの増上寺のお経から半年。
『志麻さんのプレミアムな作りおき』は陽の目を見た。
 おかげさまで多くの読者の方々、スタッフの人たち、書店の皆様に支えられ、7刷のベストセラーになっている。実際読まれたお客様からは、次のような励ましのお便りもいただいた。

「志麻さんの料理に対する心遣いを感じた。人柄が感じられ、やっぱりすごい!志麻さんと本当に感心する。『作る時間より食べる時間を大切にする』が印象に残った」

「今までの料理本とは切り口がちがうところがよかった。特別な材料や設備もなく、時間もないふつうの人のいつもの暮らしの中に、プロのちょっとしたコツのようなものが生かせることを知った。それが時短だけでなく、おいしさにもつながるところがすばらしい」

「気をはりすぎず、楽にやれることがすごーくうれしい本です」

「単なる作りおきの本ではなく、それぞれのレシピに伝統的なフランス家庭料理の基本が入っていて、見ても作っても楽しい」

 書籍編集者になって20年。最近しみじみ思う。
 著者の初めての本(処女作)がベストセラーになる。

「奇跡」である。

 生まれ変わっても同じ体験ができる保証はない。
 どんな本も、精一杯やれるだけのことをやって、船出の日は、祈りをこめて送りだすしかない。
 無力だ。
 処女作は、ことさら緊張と期待が混ざったなんとも言えない極致に追いやられる。

 だが、心配しても始まらない。
 とにかくスーパーポジティブに行くしかない。
 先がわからないからこそ、面白い本を創って読者の方々に喜んでいただくしかないのだ。

 普段、レシピの本は読まない私も、今回、志麻さんとの出逢い以降、いろいろ読んでみた。
 私の感性が鈍いからなのか、正直、あまり違いがわからなかった。
 だが、星の数ほどあるレシピ本の中で、志麻さんの処女作をどういう本にするか、解の見えない日々だけが続いた。

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