vol.44_日本発プチプラコスメがすごい
「塗るつけまつげ」で実力を
見せつけたデジャヴュの偉業


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◆一番人気の「塗るつけまつげ」ロングタイプ。デジャヴュ ファイバーウィッグ ウルトラロングF ピュアブラック 1,500円 
◆3色のパウダーをブレンドし、1本でふんわり立体眉が完成。持ちよし。同 ステイナチュラP 楕円細芯 ナチュラルブラウン 900円 
◆なめらかな描き心地で史上最細の0.65mmラインを実現。まさに仕込むライン! 同 ラスティンファインa クリームペンシル モーヴブラウン 1,200円/イミュ

 プチプラブランドの躍進を語るうえでハズせないのがデジャヴュの存在だ。

 2001年、塗るつけまつげ「ファイバーウィッグ」の大ヒットとともにマスカラ界に旋風を巻き起こしたブランド。以来、ラインナップが広がり、塗るつけまつげシリーズで5600万本(2018年1月時点)をセールス。まだまだ更新中の日本で一番売れているマスカラなのである。

 塗るほどに見違える仕上がりを叶え、一日中パンダ目にならない。しかも、お湯でスルンと簡単に落とせるのが人気の理由。今やマスカラの主流となったフィルムタイプはデジャヴュから始まったと言っていい。

 現在は塗るつけまつげで培った技術をアイライナーやアイブロウなどに投入し、目元のエキスパートブランドとして数々のヒットアイテムを生み出している。開発チームのほとんどが女性ということもあって微妙な色出しや描きやすさにこだわった数ミリ単位の設計も見逃せない。近いうちに嬉しいニュースが届くかも!?

3桁コスメのニューカマー
レシピストは大人もアガる!


ECサイト販売なのでネーミングも分かりやすく。
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◆レシピスト おしろい要らずのBBクリーム SPF25・PA++ 全2種 50g 778円 
◆同 バランスととのう化粧水 全2種 220mL 547円 
◆水があふれるバランス美容液 90g 695円(編集部調べ)/資生堂

 2017年11月にデビュー、人気急上昇中なのが資生堂のレシピストだ。20代前半を中心としたミレニアル世代に向けたスキンケア&ボディケアブランドでECサイトのみで販売している。

 すべて1,000円以下ながら中味は資生堂クオリティ。自然由来の植物成分を主力にローズエキスを全品に配合(ボトルには配合された中心成分のイラストが)。ライフスタイルやお手入れ不足によってバランスを崩しがちな肌を立て直し、肌本来の基礎力を育む。

 みずみずしくスッとなじむテクスチャー、爽やかな香りも心地よく、大人の肌にもイケる保湿力。日常使いのアイテムをたっぷり気持ちよく使う意味では20代用にしておくのは惜しい。吉田のお気に入りはつめかえ用もある化粧水。

精油の力でストレスと戦う!
ザ パブリック オーガニック


精油の力でシャンプーしながらストレスケア。スーパーリフレッシュ ヘアケアシリーズは、抗うつ・神経強壮の働きがあるモノテルペンアルコール、モノテルペン炭化水素に着目してオレンジとユーカリの精油を配合。
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◆ザ パブリック オーガニック ヘア パック SMS 220g 1,544円 
◆同 ヘア トリートメント SMS 500mL 1,544円 
◆同 スーパーリフレッシュ シャンプー SMS 500mL 1,544円/カラーズ

 「オーガニック」を謳ったプチプラブランドも数多く登場しているけれど、ずっと気になっていたのがザ パブリック オーガニック。COLOURSという会社が2016年に立ち上げたヘアケアを中心としたブランド。今回社長に話を聞くことができ、本気の物作りに正直驚いた。

 今やストレスのない人なんていないと思うけど、毎日のシャンプーで少しでも軽減することはできないか。まさにここから生まれたのが「100%精油調香」のザ パブリック オーガニックである。世界中から集めたオーガニック原料を使用し、精油に含まれる構成成分の作用に着目して処方を組み、日本の技術で商品化。そのため社長をはじめ商品企画チームのみんなが植物療法士の資格を持つというから驚き。

 社内のラボには医療用の自律神経を測定する機械があり、商品を嗅いだときの変化を科学的にデータで立証していく徹底ぶり。それでシャンプー、ヘア コンディショナーともに1本1,544円とはありがたい。

 「オーガニックコスメって本当に効くの?」「ケアで気分を変えたい」と思っている人はぜひお試しを。シャンプーするだけでバスルームが精油の香りに満たされ、心の底まで癒される幸福感に浸れるから。2018年2月にはボディソープ(980円)も発売に。

 それにしてもCOLOURSという会社、“東京発のオーガニックコスメメーカー”を目指して活発な動きを見せている。次なるプロジェクトは心がアガる環境作りとか。ますます気になる!

時短も節約も。欲張りニーズに
一品で応えるトモズのAPS


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◆夜ケアに加えるだけお疲れ印象をリセット。ハーブの香りにうっとり。APSナイトセラム 30mL 1,800円 
◆フランキンセンス、レチノール誘導体を配合。目元の小ジワ、ほうれい線が気になる人に。同 クリームコンセントレート 13g 1,186円
◆シートマスクの新顔は、乳酸菌「ラ・フローラ」と発酵植物を配合した美肌菌活マスク。同 シートマスク 麹コラーゲン&コメ発酵液 1枚 191円/トモズ

 ドラッグストアが自社でプロデュースしたPVブランドもお宝コスメの宝庫。「こんなのあったらいいな」を作ってくれると評判なのがトモズのPVブランド、APSだ。

 「毎日のケアが楽しくなるような高品質の製品をリーズナブルな価格で」という想いを込めて2009年に販売スタート。このブランドの強みは一品のチカラにある。

 たとえば、肌悩みに合わせて選べる5タイプ揃ったシートマスク、眠っている間に肌力を底上げする夜用美容液など日常ケアに手軽に組み込めて結果を出すデイリースペシャルなアイテムが多い。実はコスメ好きの薬剤師の女性が開発を担当していて一品一品の極めっぷりが半端じゃないのだ。

 配合成分は効果を重視して自然由来の成分と科学成分のいいとこ取りしたハイブリッドをベースに、製品の目的に応じて複数の成分を絶妙にブレンド。肌になじませた瞬間からなめらかな感触に変わる潤い感、もっちりとしたハリ感をもたらすテクスチャー。ちょっぴりクセのある植物の香りも気持ちよく使い続けてもらうための工夫。こうしたこだわりが価格以上の価値を生み出しているのだと思う。リピーターが多いのも納得だ。

 いつものケアが物足りないと感じてきたら、気になる肌悩みのケアに一品投入するなら、APSが味方になるはず。リクエストが多かった化粧水は「現在仕込み中」というから楽しみだ。

 実は驚くほど進化していた日本のプチプラコスメ。お手軽なだけでなく、どう使いこなすかが大人のプチプラ活用術ですぞ。

文=吉田昌佐美,撮影=吉田健一