今回台湾を訪れたメンバーは60人

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世界中から見物客が訪れる台湾の一大イベント「台湾ランタンフェスティバル」では毎年、台湾と日本の交流の一環として、北海道や名古屋からダンスチームを招待している。今年は5チームが招待され、演舞を披露することに。名古屋からは「にっぽんど真ん中祭り」(通称どまつり)の代表として名古屋学生チーム『鯱』の参加が決定! 地元チームの晴れ舞台を、東海ウォーカースタッフが密着取材してきた。

二列になって会場入りする『鯱』のメンバー

■ 「どまつり」と、その大賞に輝いた名古屋学生チーム『鯱』とは?

「どまつり」とは、「観客動員数ゼロ=全員参加型」をコンセプトとした、国内最大級の踊りの祭典。国内はもちろん、世界中から踊りのチームが集まり、その数なんと200超!各地域の地元民謡を取り入れた、個性豊かな踊りが見られることで人気を博している。1999年に誕生して開催20周年を迎える今年は、会期が2018年8月23日(木)から8月26日(日)に増えるなど大幅にパワーアップ。

名古屋学生チーム『鯱』は、1996年に誕生したチーム。「どまつり」には第1回から参加し、2017年にはどまつり大賞を受賞するなど、地元で圧倒的な人気と実力を誇る。東海エリアを中心に活動しているが、6月に札幌で開催される「YOSAKOIソーラン祭り」、ここ数年は「どまつり」代表として旧暦1月15日に開催される「台湾ランタンフェスティバル」にも出演。その活躍は地元を飛び出し全国、世界へと広がっている。

2018年3月1日、今年も「台湾ランタンフェスティバル」に出演する『鯱』の23代目メンバーと一緒に台湾へ出発!彼らの奮闘ぶりをお届けするぞ。

■ 今年の台湾ランタンフェスの開催地は嘉義!

台湾の桃園国際空港へ降り立った一行。そのままバスに乗り込み、今回の開催地となる中南部の嘉義へ移動した。明日の本番に備え、初日は移動のみでホテルへチェックイン。それにしても、日本と違ってとにかく暑い!この日の最高気温は何と28度!! 明日は気温と熱気でさらにヒートアップしたステージになりそうだ。

本番を前に、メンバーに意気込みを聞いてみた。『鯱』ではメンバー全員が鯱ネームを持っているので、この記事でも鯱ネームで紹介していきたい。

代表:ちゃわん「海外公演では言葉の通じない人たちに向けて踊るので、表情や気迫でどれだけ伝えられるのか楽しみです」

副代表:新・からあげちゃん「今回は360度が舞台。最初とラストは全方向に向き合って演舞し、盛り上げたいと思います!」

MC:スタブロ「初めて参加する海外演舞に興奮しています。声の調子はいいので、あとはぶちかますだけ!!」

歌い手:おさるさんだよ。&コンちゃん「日本とは全然湿度が違うので、声の調整が大変……! でも、熱いステージを披露できるよう頑張ります」

■ 会場に到着。メインステージのリハーサルへ!

3月2日、まもなく始まる本番の前に、まずはリハーサルのためメイン会場へ向かうメンバーたち。季節の花が描かれた大きな門の向こうがメイン会場のエリア内。ステージは、高さ21メートルという巨大なメインランタンの前に設置されていた。

こうして無事リハーサルは終了。メインステージで踊る前に、パレードの演舞が控えている。気持ちを切り替えて、まずはパレードを目いっぱい楽しもう!

■ 緊張が高まる瞬間。まもなくパレードスタート!

昼食後、パレードのスタート地点へ移動すると、すでに会場には多くの人が集結。メンバーは空き地で体をほぐし、最終調整に入った。さぁ、いよいよ本番だ。

■ 怒涛の5回連続パレードに、メンバーも観客も大興奮!

今回の「台湾ランタンフェスティバル」では、この1年ずっと踊ってきた「結び」という作品を披露する。踊り慣れた作品とはいえ、パレードは5回連続で行うというハードな内容。加えて30度近い気温のため、体力に不安のあるメンバーもいた。しかし、演舞が始まるとそんな不安はどこへやら。体全体を使った大きな踊り、統制の取れたフォーメーション、力強い歌声、目まぐるしく変化していく演出。『鯱』の熱気が大きなうねりとなって、会場全体を飲み込んでいく。

1回目の演舞が終わると、沿道の観客からは大歓声が上がった。回数を重ねるごとに観客は増え、演舞が終わるとメンバーに近寄り中国語で感動を伝えてくれる人もいた。5回目のパレードを終えるころにはヘトヘトになっていたが、全力を出し切ったことにみんな満面の笑み。休憩をはさんで、いよいよメインステージでの演舞が始まる。

■ 今年の台湾ランタンフェスは史上最大の規模で開催

メインステージでの演舞の前に、「台湾ランタンフェスティバル」の概要を紹介しよう。旧暦の1月15日に開催するイベントで、開催地は毎年異なる。もともとはお正月の最終日を祝う風習として台湾全土で行われており、「台湾ランタンフェスティバル」として開催されるようになってから今年で29回目。50ヘクタールもの広大な会場に、大小さまざまなランタンが展示される。

夜になると数千個ものランタンが色とりどりの光を放ち、昼とはまた違った絶景に!イルミネーションイベントとしても魅力的だ。

■ 台湾最後の演舞を全力で踊りきれ!

夕方になり、メインステージでの演舞が始まった。台湾で踊る、最後の3分40秒。「どまつり」の代表として参加しているメンバーの演舞には、「台湾ランタンフェスティバル」を盛り上げることに加え、名古屋が誇る夏の一大イベント「どまつり」を世界中の人々に紹介する役割も担っている。それだけに、最後まで気合は十分。会場を埋め尽くす観客と一つになり、盛り上がりは最高潮に!

こうして、台湾での演舞はすべて無事終了した。『鯱』のチームコンセプトは「眠っている情熱を呼び覚ませ!」。きっと、言葉は通じなくても、演舞を見た世界中の人々に彼らの熱い情熱は伝わったに違いない。

■ メインランタンの点灯式に出席

演舞を終えたメンバーは、そのまま会場を満喫し、19時からの点灯式に出席。音楽とレーザーの華やかな演出が静まるとカウントダウンが始まり、メインランタンに光が灯った。メインランタンは干支をモチーフに制作され、今年は犬と原住民の子供をデザイン。2万組以上のライトを組み込み、最先端技術による万華鏡のような複雑で美しい光を宿している。

■ 翌日のオフには台湾観光へ出発!

3月3日は観光をしながら嘉義から台北へ移動。踊り切ったメンバーは、リラックスした表情で台湾の最旬スポットを巡った。

台湾での演舞を経験してますます絆を深めた名古屋学生チーム『鯱』。これから新演舞を完成させ、夏には前回王者として「第20回にっぽんど真ん中祭り」に挑む。地元名古屋でどんな踊りを見せてくれるのか、大いに期待したい。

構成・写真=伊藤甲介(東海ウォーカー編集部)/取材・文=大川真由美(東海ウォーカー)