半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に、「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)です。お酒の席で、様々な恋愛模様を見てきました。

「奥さんと浮気相手が似たようなタイプ」というお話、よく聞きますよね?世の中には、好みのタイプがブレない、非常にわかりやすい男性がたくさんいます。そういう男性を好きになってしまい、しかも「私は明らかに彼のタイプじゃない」とあきらめている堅実女子さん、いらっしゃいませんか?

そんな男性でも、好みのタイプが根本的に変わることがあるのです。今回ご紹介するY君の話を聞けば、きっと希望の光が見えてくるはずですよ!

オシャレで絵にかいたような人気者の男子・Y君に起こった悲劇

Y君は、とあるダイニングバーにほぼ毎日出没していた青年。彼は大手アパレル本部勤務の、ファッショナブルなイケメンでした。

筆者が出会った当時、20代後半。気に入ったお店には足しげく通い、自分のテリトリーにして仲間を作りたいタイプ。誰にでも分け隔てなく感じよくするのですが、実は筆者はY君が苦手でした。仲間を作るのは悪いことではないですが、方向性がちょっとベタベタしているというか……。

堅実女子の皆様にわかりやすい表現でいうと、男子なのに「女子高生の便所友達のリーダー格になりたい」みたいな印象を受けるんですよ(笑)。

とはいえ、それは筆者の胸の中でこっそり感じていただけ。筆者は当時30代後半、Y君の行きつけのお店はお気に入りの食事メニューを時々食べに行く程度。その店のコアな常連とは別カテゴリの、時々顔を出す、飲み慣れた姐さんとして行けば仲良く接してもらえる程度の立ち位置でした。そもそも、便所友達リーダー青年・Y君というのは年上のうがった見方。現実では、おしゃれで優しいY君はその店の人気者でした。

ヒゲをはやした兄貴キャラで、会話の機転も利くY君を「いいな」と思っている感じの常連女子も何人か見かけました。しかしY君にはモデルのような美人の彼女・Kちゃんがいて、2人はラブラブ。Y君は一見チャラいけれど、恋愛に関しては一途らしく、彼女が同席しない日に他の女子からチヤホヤされたりしても、「Kだったらこう言いそう」など、さりげなく彼女の名前を出して牽制していました。それを聞いて、「そういうところは好感が持てるな」とY君を見直したりもしました。付き合って2年を超え、Y君はKちゃんとの結婚も考えていた様子。

が!

この2人、別れてしまいます。理由は、彼女の浮気。というか、本気の心変わりです。Y君とKちゃんが共通で仲良くしていた年上男性・A君のもとに、Kちゃんが体ごと飛び込んでしまったのです。そしてA君からY君に「Kちゃんを好きになってしまった。結婚前提に付き合いたい。ごめん。Kちゃんと別れてくれ」との申し出があり、ジ・エンドです。

Y君には女子が幻滅してしまうような激しいギャップがあった

たまにしか行かない店で会う人の別れ話なのに、なぜ筆者が詳細に知っているか?それは、Kちゃんの心変わりのお相手・A君が別の店での筆者の飲み仲間だったからです。

KちゃんとA君がデキてしまったのは、Kちゃんから「彼氏のY君について相談が……」と時々話を聞いてあげていた流れから、だったそう。A君とY君は、一見タイプが似ていました。2人とも、パッと見には気のいい兄貴系キャラ。しかし、Kちゃん情報によると「Aさんは本当に優しい兄貴系でサッパリした性格だけど、Yは、実はものすごく女々しい」らしいのです。以下、Kちゃん談。

「Yはホントは繊細で寂しがり屋で、かまってちゃん。仕事場や行きつけのお店でみんなを盛り上げて豪快なフリをしたがるけど、それは『自分を見てほしい』って欲求が強すぎるから。

今は行きつけのお店でマスターと俺は一番の仲良し=店の重要人物になりたくて、マスターが休日に『他の人と会っているから』と断っているのに、無理に場所を聞き出して、自分も割り込んでいく。

そんな状態でも、自分が特別扱いしてもらえないとスネて、他の人の前では出さないけど、私の前でグチグチ悩む。そんなところについていけない……」

なるほど。頼れるタイプが好きだというKちゃんには「深くつきあってみたら全然違う!」となったのでしょう。
筆者は嫌いじゃないですけどね、そういう繊細くん。しつこさも、仕事面ではいいとこ行きそうだし(笑)。Y君は理想とプライドが高いのでしょう。

外で「こうありたい」と思うタイプの男性像を演じ、本人も認めたくない、もしかしたら意識していないところで、ストレスを感じてしまうのでしょう。
本音を漏らせる、甘えられる相手は彼女だけ、なんて、そういう男子が好きな女性からしたら超ウェルカム要素です。なるほど。Y君が彼女を大切にして、言い寄る他の女子になびかなかったのも納得できます。

Y君とKちゃんは、組み合わせが悪かったんですね。磁石でいうと両方S極みたいなもの。Y君は気づけなかったのでしょうけど、実はKちゃんも、Y君と同じかまってちゃんタイプだったのです。

結果、Kちゃんは見た目も中身もサッパリ兄貴なA君と結婚しました。

なんとY君の新しい彼女が別れた彼女と瓜二つの女性だった

遠目にY君を「次こそいい組み合わせの相手が現れたらいいな」と注目していた筆者。さすが人気者のY君、Kちゃんと別れて4か月ほどで新たな彼女ができました。

ただ、その彼女が、なんとKちゃんそっくりだったのです!
似たような美人というレベルの話ではなく、写真を見せられたマスターが「え?これKちゃんの写真じゃ……?」と一瞬Y君の精神状態を心配したほど、ルックスが似ていたのです。

しかし、Y君本人は「え〜?似ていますかねぇ?全然違うけど?」という反応だったとか。えぇ!?ホントに気づいてないの?大丈夫?

Y君はこの先、どうなっていくのでしょう?

そっくり度がドッペルゲンガー級!ここまで似ていると生き別れの姉妹なのでは!?

人の好みは変わる?変わらない!?一体どっちだ!?? Y君の便所友達リーダーになりたい病も気になるところ……〜その2〜に続きます。