米国では大型SUVの需要が拡大している(スバルの「アセント」)

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 日系自動車メーカーが、北米でスポーツ多目的車(SUV)やピックアップトラックの生産・販売計画を上積みする。SUBARU(スバル)は夏に北米に新規投入する3列シートのSUV「アセント」の初年度生産台数を当初計画比2割増の約7万6000台規模に設定した。販売も同規模になる見通しで、同社の北米での年間販売台数の1割程度を占めることになる。トヨタ自動車やホンダ、マツダも現地での供給体制を強化している。

 スバルのアセントは北米のみで販売する3列シートの戦略車。新たに開発した排気量2400ccの4気筒水平対向直噴ターボエンジンを搭載する。

 スバル車で最大サイズの車格で、当初は年間6万台規模の販売を想定していた。発売前から現地での評判が高いことなどから販売計画を上積みし、世界販売の約7割を占める北米での事業基盤をより強固にする。

 初年度は月約5000―7000台を米国工場(インディアナ州)で生産する。エンジンは群馬製作所大泉工場(群馬県大泉町)で生産し、現地で組み立てる。販売動向によっては初年度生産計画より約6000―9500台多い約8万台規模を安定供給できるようにする。

 他社も需要増に対応する。トヨタは18年1月にメキシコ工場に投資し、ピックアップトラック「タコマ」の年間生産能力を従来比6万台増やした。19年秋には米インディアナ工場のSUV「ハイランダー」の年間生産能力を4万台増強するほか、カナダでも19年中に「RAV4」を増産する。また20年前半に稼働予定のメキシコ新工場でもタコマを年間10万台生産する。

 ホンダはSUV「CR―V」の米国生産を、現在のイーストリバティ、インディアナの2工場に加えて、18年中にメアリズビル工場でも始める。マツダも、トヨタと共同で21年に稼働を予定する米工場でSUVを生産する計画。

 日産自動車は、日産車体の九州工場(福岡県苅田町)で生産していた北米向けSUV「アルマーダ」を、17年10月から湘南工場(神奈川県平塚市)でも生産を始めた。