[23日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続落して取引を終えた。米国は鉄鋼とアルミ製品への関税を発動。世界的な貿易紛争への懸念が高まる中、リスク志向が弱まった。

製薬会社インディビア<INDV.L>は6.2%下落。序盤は20%以上値を下げる局面もあった。オピオイド依存症治療薬の特許権保護をめぐる敗訴が嫌気された。

中小株では、日本や中国へエクスポージャーがある銘柄が売られた。アジア圏の株式相場が急落した影響だ。

一方、製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)<GSK.L>は3.3%上昇した。米医薬品大手ファイザー<PFE.N>のコンシューマーヘルスケア(一般用医薬品)事業を巡る買収合戦から撤退したことが好感された。GSKと買収合戦を繰り広げていた日用品大手レキット・ベンキーザー<RB.L>は今週初めに手を引いている。

<欧州株式市場> 続落して取引を終えた。トランプ米大統領が、最大600億ドル規模の中国製品に制裁関税を課すと決定したことで、貿易紛争への懸念が高まった。

中国は米国の輸入制限措置を受け、最大30億ドルの米国製品に関税を課すとした。

貿易紛争への懸念が高まる中、ほとんどの部門がマイナス圏で取引された。STOXX欧州600種指数<.STOXX>は2017年2月以来の安値に落ち込んだ。輸出銘柄が多いドイツのクセトラDAX指数<.GDAXI>は1.77%低下した。

自動車や資源などの景気循環株が軟調だった。

英金属大手ポリメタル<POLYP.L>と産金大手のランドゴールド・リソーシズ<RRS.L>、金・銀生産のフレスニロ<FRES.L>は0.8%から4.2%上昇した。比較的安全な資産である金の需要が増える中、金が値を上げたことが買い材料となった。

<ユーロ圏債券> スペイン国債価格が上昇、利回りは低下し約1年ぶりの低水準をつけた。格上げ期待から買いが入った。

S&Pグローバルはこの日、格付けの見直しを発表する予定だが、市場では、格付けが従来のBBBプラスからAマイナスに引き上げられると予想している。

コメルツ銀のアナリストは、スペインがシングルA格付けを得れば投資家基盤が拡大し、いわゆる準中核国の仲間入りに向けた勢いが増すだろうと指摘した。

スペイン10年債利回り<ES10YT=TWEB>は2ベーシスポイント(bp)低下し1.265%と、1年3カ月ぶり低水準を更新。利回りは過去4週連続で低下しており、今週だけで10bp低下した。10年物のスペイン国債とイタリア国債の利回り格差は61bp。

ドイツ10年債利回り<DE10YT=TWEB>は0.52%近辺と、10週間ぶり低水準で推移。過去2週間では12bp低下し、昨年8月以来の大幅な下げとなる勢い。