中国メディアは、日本の障がい者、女性、児童にたいする社会的な配慮を称賛した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は22日、「弱者に対する配慮が、われわれに日本の文明の高さを知らしめている」とする記事を掲載した。記事は「ある国の文明レベルは、強者がどれだけ豪華な生活をしているかではなく、弱者の尊厳が十分に守られているかによって判断される。日本はこの点においてできる限り努力しているのだ」として、障がい者、女性、児童にたいする社会的な配慮について紹介している。

 まずは、障がい者に対する配慮だ。「日本はおそらく、世界で最も車いすで障害なく通行できる国。社会全体が最大限努力して、障がい者が外出する際のバリアーを除去しようとしている。バスや電車、新幹線には車いす利用者用のスロープがあるほか、乗り降りに際しては係員が補助板を使って車いすの通行をアシストしてくれる」とした。

 また、押すと青信号の時間が延長される障がい者専用ボタン、至るところに敷設されている点字ブロック、健常者が普段気づかない場所にまで付されている点字案内、そして多機能な障がい者よう公衆トイレなどが広く普及していると伝えた。

 続いては、女性に対する配慮。中国の地下鉄でも見かけるようになった「女性専用車両」の起源は日本にあり、公共施設の多くには女性専用の授乳室が設置されているほか、カプセルホテルの女性専用階、図書館の女性専用席など、性的な嫌がらせを防ぐための様々な措置が講じられていることを紹介している。

 そして最後に、児童への配慮である。「駅にしろ商業施設にしろ、階段には小さな子どもでも手が届くような低い位置に手すりがついている。また、飲食店には子ども用のイスが常備されている。多機能トイレには、子どもの身の丈にあった便器や洗面台がある。小学校1年生には黄色い帽子やランドセルカバーが配られ、車両のドライバーが気づきやすいようにしている。そして、日本の小学校では各種の避難訓練が行われているのだ」と、さまざまな事例を挙げて説明した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)