マリ戦の前日練習で汗を流す長谷部。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 マリ戦を翌日に控えた前日のミックスゾーンで、長谷部誠は相手の印象を次のように語っていた。
 
「明日マリがどのような形で戦ってくるかは分からないですが、ヨーロッパでプレーしている選手は多い。この間、ザルツブルクがドルトムントを破ったヨーロッパリーグの試合で良い選手がいるなと思ったら、それが(ザルツブルクにいる)マリの選手でしたからね」
 
結構、良い選手が揃っている。チーム力という部分で集中に欠けるところとか、連係のところとか、いろいろな部分で狙い目というものはあるけれど、局面での激しさとか厳しさとかフィジカル的な部分は間違いなく強い。
 
 とにかく僕は経験していますから違和感なくなれると思いますが、若い選手とかがこういう相手に対してどう戦うか。(ワールドカップのグループリーグで戦う)セネガルはマリより強いはずだし、フィジカルだけでじゃなく、いろんな面でひとつ、ふたつ上のチーム。ただ、まずはマリにしっかりと勝ちたい」
 長谷部曰く本大会に向けて「重要な連戦になる」この3月のヨーロッパ遠征で負けは許されない。しかも、主力数人のマリに対してなら、なおさらさろう。
 
「監督にははっきり言われている。今回の合宿が始まる時に、今の状態のままでは(本大会が)かなり難しくなるだろうと。選手たち自身も感じている部分はあるし、一方でこれまで積み重ねてきた手応えもある。それを信じてマリとウクライナの試合で結果を出せば自信につながる。その意味でもこの2試合は重要なゲームです」
 
 ベストメンバーではないハリルジャパンが本大会に向けて弾みをつける意味でも、まずはマリ戦。代表経験が少ない選手も結構いるなか、どんなスタメンで戦うにせよ、長谷部のキャプテンシーが改めて問われる。
 
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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