日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督【写真:Football ZONE web】

写真拡大

W杯グループHでの厳しい戦いを予想 「偉業を成し遂げるには…」

 日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督は、ロシア・ワールドカップ(W杯)本大会でコロンビア、セネガル、ポーランドと同居するグループリーグを突破する可能性は低いと認めたが、番狂わせの可能性もあると展望を語った。

 「偉業を成し遂げる準備をしなければならない」と、強烈なメッセージを発信している。

 ハリルホジッチ監督に率いられた日本代表はベルギー遠征を行っており、23日にマリ、27日にウクライナと対戦。それぞれ仮想セネガル、仮想ポーランドと位置づけられるこの2試合は、開幕まで残り3カ月を切った本大会に向けて貴重なテストの場となる。

 グループHに入った日本のライバルは、初出場でベスト8入りを果たした2002年大会以来の出場となるセネガル、2006年大会以来の出場となるポーランド、そして前回の14年ブラジル大会で日本に勝利したコロンビアという3カ国だ。今大会では優勝経験のある国が1カ国も含まれていない唯一のグループで接戦が予想されるが、その中でハリルホジッチ監督は「我々がグループリーグ突破の候補ではない」と明言し、厳しい戦いを覚悟した。

 しかし、その一方でサッカーには番狂わせが付きものだと語り、“偉業”を成し遂げるチャンスもあると語っている。

「その候補がいつも勝つわけではない。我々が偉業を成し遂げる準備をしておかなければいけない。相手はプレゼントしてくれない。そういう偉業にトライするには何をしなければいけないかは、選手に説明している」

チーム、個人としての“完璧な準備”の必要性を強調

 指揮官は日本が快進撃を起こすためには戦術、フィジカル、メンタルとあらゆる面で完璧な準備をする必要があると強調した。「頭の中に偉業を成し遂げようという気概がなければ、それはできない。頭の中の準備は個人的に、それからグループ的にいろいろと準備をしていかなければいけない」と、チームが統一したマインドセットで大会に臨む必要があるとも語っている。

 15日に発表された最新のFIFAランキングで55位だった日本は、出場32カ国中29番手に位置する。世界的な評価としてグループリーグ敗退が濃厚と見られているサムライブルーだが、その下馬評を覆すことができるだろうか。(Football ZONE web編集部)